契約社員という言葉は当たり前のように世間で使用されていますが、実は法律的には契約社員という言葉は存在しません。同様に、近年その待遇などが社会問題として取り上げられることの多い非正規雇用も、法律的な用語ではありません。非正規雇用は、いつからいつまでと雇用期間を定めた上で働く、有期雇用を意味しています。有期雇用に分類される働き方はアルバイトやパート、派遣社員など数多く、契約社員も有期雇用に分類される働き方の1つです。
有期雇用と対をなすのが無期雇用で、無期雇用とは期限を決めずに労働契約を結ぶことです。正社員は無期雇用に分類される働き方の1つで、企業の業績が悪化してリストラの対象になる、犯罪を犯すなどして企業の業績やイメージに大きなダメージを与える、などの理由がない限り解雇されることはなく、同じ職場で長く働き続けられます。そのため、日本に存在する働き方の中で、最も安定しているのは正社員と言っても過言ではありません。
契約社員の仕事内容は概ね正社員に準じるものの、有期雇用の契約社員が同じ企業でずっと働き続けられるという保証はありません。契約が終わったら次の企業を探せばよい、と割り切れるのであればよいのですが、1つの企業にお世話になる安定した働き方を望むのであれば、正社員を目指す方が確実です。一応、契約社員も同じ企業で5年間仕事を続け、かつ本人が希望するのであれば、無期雇用に切り替えてもらうことができます。ただし、無期雇用に切り替わるイコール、給与などの待遇が正社員と同等になるとは限らないので注意が必要です。契約社員の詳細については、こちらの「契約社員として働いてみませんか?」というサイトでわかりやすく解説されているので、参考にしてみるとよいでしょう。