News of anxious east Asia

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中国ではザリガニ料理が大人気! 日本人が食べても美味しい

2010年11月06日 17時37分05秒 | 海外 ニュース



中国ではザリガニ料理が愛されており、市場や下町の商店街に行くと生きたザリガニが売られている。中国人にとって、ザリガニは欠かせない食材なのだ。ザリガニは臭みがある場合があるため、スパイシーな味付けをした炒め物の料理が多いという。

日本人にはザリガニを食べる文化はあまりないが、容姿が海老に似ているため、あまり抵抗なく食べられるはず。記者も上海でザリガニを豆板醤(トウバンジャン)で炒めた料理を食べたが、身が非常にプリプリしていたおいしかった。

もし中国に行った際にザリガニ料理を作ってみたいと思ったならば、購入時に「ザリガニが生きているかどうか」をチェックしよう。中国では生きているザリガニを購入するのが普通で、死んだザリガニはあまり好まれないのだ。

レストランで食べたい人は、メニューから「小龍蝦」の文字を探そう。中国語でザリガニという意味である。たまに泥臭さが強いときがあるが、そういう場合はあまり良いザリガニを使っていない可能性があるので要注意(ある程度泥臭いのはあきらめよう)。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影
http://rocketnews24.com/?p=49219

中国の裏庭でトラブル発生のレシピ

2010年11月02日 17時18分35秒 | 海外 ニュース
中国の裏庭でトラブル発生のレシピ

2010年10月1日(金)08:00

(フィナンシャル・タイムズ 2010年9月29日初出 翻訳gooニュース) デビッド・ピリング

沖縄と台湾からほぼ等距離に位置する無人島をいくつか用意し、中国の領海なのだからそこで漁をして何が悪いという中国の漁船船長を加えます。さらに、日本政府の実効支配権を守ろうとする日本の巡視船を足し合わせます。最後に、中国漁船の船長を2週間ほどじっくり置きます(できればテフロン加工の日本の留置所で)。はい、どうぞ。アジアの大半が震撼し、ワシントンまでもが動揺した、大々的な外交紛争の出来上がりです。

領有権が争われる尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で船長が逮捕されたのを受けて、中国政府が荒っぽい反応に出た。これが現時点での懸念材料だ。中国政府は、船長の即時釈放を断固要求するにとどまらず(日本政府は結局、要求に屈した)、紛争をエスカレートさせた。日本人4人を逮捕し、日本の電子機器メーカーが使うレアアースの輸出を止め、政府高官の接触を停止し、反日デモが中国の市街地を練り歩くことを許可した(そればかりか、日本のアイドル・バンド「SMAP」のツアーさえ中止させたのだ)。船長が釈放されても中国政府は収まらず、謝罪と賠償を要求した。

本質的な心配はさらに根深い。中国はますます自己主張が激しくなっていると、外交関係者らは言う。挑戦的だという人さえいる。日本は今でも強い経済力と高度な防衛力をもつ国だが、その日本でさえ中国政府に対抗できないというなら、中国と領土問題を抱える他の小さい国々にいったいどんな望みがあるというのか。多くの領土紛争はもう何年もそのままにされていたものだ。これまでの中国政府は周辺に対し、自分たちの台頭は決して脅威ではないとにこやかに説得する方を選び、領土問題を自ら進んで棚に上げてきた。

しかしそうした日々はもはや過去のものなのかもしれない。中国政府は地域における権益を今までより強硬に追及し始めた。中国海軍は激しい演習をさかんに行う。政府が領有権を主張する海域でベトナムとビジネスをしないよう、エクソンモービルを含む欧米企業を警告したりもする。『エコノミスト』誌が「中国主権がダラリとたらす巨大なベロ」と呼んだ南シナ海について、中国の退役将軍たちは、これは国の核心的利益をなすものだと言い始めた。

これはまだ中国政府の公式見解にはなっていない。しかし国の核心的利益だと考えているなら、マラッカ海峡につながる海上交通の要衝でもある南シナ海を、中国はチベットや台湾と同じ位置づけにするかもしれないのだ。そうなったら南シナ海の主権帰属は交渉不可能となり、互いに重なり合うように領海を主張するベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイの諸国にとって問題となる。モンロー・ドクトリンは新興国だったアメリカが中南米の「裏庭」に自国の主権を主張したものだが、南シナ海に対する中国の主張が公式なものになれば、まるで中国版のモンロー・ドクトリンだ。

中国があまりに威勢がいいので、一部の人たちはパニックしている。口角泡を飛ばす石原慎太郎東京都知事は、中国がやっていることはやくざが縄張りを拡大しようとするのと同じだと発言。ワシントンの主要ニュースレター「ネルソン・リポート」のクリス・ネルソン氏は、「プーチン化」という美しくはないが便利な表現を作った。中国はまるでウラジーミル・プーチン率いるロシアのように、周辺国に対して友好的だったかつての態度を強硬化させ、国内のナショナリズムにアピールしようとしているというのだ。ハワイ大学東西センターのデニー・ロイ上級研究者は、中国が思い描くアジア太平洋には「現在のようなアメリカの影響力が入り込む余地はない」と言う。だとするなら、このままいけば両国は「衝突」することになる。

中国が強硬発言をするようになった原因の一端は、ヒラリー・クリントン米国務長官の発言にあるのかもしれない。クリントン長官は最近の演説で、南シナ海がアメリカの国益につながるため、領土紛争の仲介をする用意があると発言したのだ。中国はこうしたアメリカ政府に反発すると同時に、「能力を隠して好機を待て」と言った小平の忠告はもう過去のものだと思っているのかもしれない。ロイ氏の言葉を借りるなら、中国政府は「もっと中国の好みにかなった形に国際システムを作り替える」時が来たと思っているのかもしれない。

経済の好調が続く中で、地域における影響力をもっと拡大しようと中国が思うのは実に自然なことだ(あからさまに好ましいこととは限らないが)。アメリカにしても、大国として台頭した前世紀以降、海外での国益追求にためらったことなどほとんどない。パナマでは運河を建設し支配し、イランからチリにいたる各国ではクーデターを資金援助し、インドシナ半島と中東では戦争をしてきたではないか。そしてアメリカ海軍は現在に至るまで、太平洋をまるでアメリカ国内の湖のように扱っている。こうした振る舞いを基準とするなら、地域的影響力を求める中国の野心など、実に控え目なものに見えてくる。

一方でアメリカには、夢を売り物にする魅力的な民主国家だと言う強みがある。もうそれだけでアメリカの国外活動は、常に大歓迎ではなくても、受け入れ易いものとなる。「大国アメリカに対する疑問はいくらでもあるが、慣れ親しんだ相手ではある。アメリカは現体制の基礎なのだ」。アジアにおけるアメリカの影響力衰退について書いたことのあるシンガポールのサイモン・テイ氏はこう言う。

アジアが新しい権力分担体制に移行しつつあるのではないかという感覚こそが、懊悩の原因そのものだ。中国はいまだに貧しい全体主義国家であって、大多数のアジア諸国にとって、アメリカより信頼できる相手ではない。アメリカ政府が長いこと手にしてきたような力を中国政府が手に入れたら、いったいどういう振る舞いに出るのか、まだ誰も本当のところは分かっていない。だからこそアジアは、中国と日本が外交の場で喧嘩する様子をジッと注視するのだ。今後どういう展開が待っているのか、その手がかりを求めて。