ハサミマンのブログ

日々の生活で思ったことや、気づいた事を書き連ねています。

中条流とは(妊娠した花魁や遊女はどうやってを胎児を堕胎していたのか)

2009-08-25 15:59:17 | Weblog

仕事がら男を相手にしている以上妊娠は避けられないが、今のようにピルなどの薬がない時代にどのような処置が取られていたのか。当時堕胎を専門とする女医がいたらしく中条流(ちゅうじょうりゅう)と呼ばれていたらしい。方法は非常に荒っぽく、強引に流産、死産させる方法であり水銀と米粉を混ぜあわせ錠剤にした同名の粗末な薬を妊婦に飲ませるというもの。その為母体を傷つけ命を縮める事も少なくなかった。しかしながら当時大ヒットし、お局までもが愛用していた薬である。

○中条流
http://www.edo.net/edo/edotx/ituwa/15.html

一方薬を買うことが出来ない貧しい農家ではどうしていたのだろう。こちらはホウズキの根の煎じ汁を飲んだり、イノコヅチやテッセンの根茎、紫草の根などが使われた。これらは子宮収縮作用があり、根を直接さす事なども行われていたらしい。

現在のピルに近い避妊その物に効果があるという「天女丸」「朔日丸」という薬もあったが効果は無かったという。

一年前テレビで「さくらん」という花魁をテーマにした邦画があったが、そこで主人公が妊娠してしまい屋敷にいた幼馴染の男が「○○に頼むしかないな」と言ってので、こんな時代にどうするのだろうと思って調べてみたのだが、一応現在に近い処置の方法はあったようです。しかし今では毒でしかない水銀など危険で有毒な物質を使ったりなど母体に対する配慮がまるで無く、そして最も違っているのは妊娠すること自体を防ぐことが出来なかったという事ですね。これは子供の人権がかなり軽んじられていたのだろうと思う。薬がかなり売れるなど子供を降ろす事が日常的、特に遊女の間では当たり前であり行われていた事実には正直複雑な気持ちになった。

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