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中学生

2024-02-28 18:50:09 | 詩や俳句
   ゆきあう
夕ぐれの様に暗い
中山道に出ようとして新田道を帰ってゆくと
あのひとは自転車をころがす
二人と一緒に帰ってくる
背が低いが私には気がやめる

前の方でするこう運機の音が
うるさくてたまらない
頭ががあーーーーーーうんとする
あゝあのひとと
行きあってしまった
   10月27日


    秋
初霜がおりた
稲わらのぼうずが立ちならび
柿の葉が世界の色を集め
周囲は秋の色に色どろられ始めた
稲こきの発動機も鳥のこえも秋を思わせる
    11月15日


   夕やみ
赤く枯れた道草
田を生化させる麦が
秋を作る稲むらそれ以外の地球では
空のはてから
東から西から
いや
南から北から
夕やみがせまってくる
青い雲の上に
むらさきの雲が
西野空のだいだい色に
すいこまれてゆく
夕方のうるさい中に
今日も一日くれてゆく
     11月17日

  夕方
太陽が秩父北方の
峰に入ろうとして
最後の光をそそいでいる
カミナリ族のオートバイ
ハヤリノコウウンキ
豚のはらのすいた声
そのほかいろいろの音
それに対し
ももの木の私は
鮮やかな色をして
夕ぐれを静かにまっている
    12月12日


お天とう様が障子のすきまから
真北へと光をなげる
おひる前の
小春日よりだ
まっさおな空
それに
力強く太い枝から細い枝へと
直線、かどでこぼこ
いくつも上にのびるそれらの
その上に
清くすんだ赤茶けた葉が
ぼう子をつけたように
弱い風にうたれている
目を細くすると
忠のり桜のようだ
この桃も今は平氏のゆうがな美
もう少しすると
きっと源氏という北風に
蒔けはかないものになるだろう
    12月13日

   らっぱ
新国道をはしる
ゴーゴーという
車の雑音電車の雑音にまじって
プープープとラッパがなる
いつものとおりの十時二十分
航空隊の昼食
ラッパが
いつも々々々日々なる
   12月13日
   

いつものとおりの原文で
誤字、脱字、送り仮名などの
失礼をお許しください



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