― 虫:「お先にいただきま~す」 ―
(初めてのキャベツ)
葉をちぎって上にかざしたら、青い空が透けて見えた。蝶の幼虫に食われてしまった。
「まわりが薬撒くから、虫がみんなうちの畑に集まってくるのかしらね」と、家内はいたってのんきである。
• • • ウォーキングをしている。
午前中、ふたりで1時間半ほど歩く。少し前に家内が骨折したので、そのリハビリを兼ねている。時折、人と行き会う。「こんにちは」というと、にっこりして「こんにちは」と返してくれる人がいる。黙ってうなずくだけの人もいる。概して寡黙である。
途中、大きな公園がある。スマホを見ながら歩いている人が多い。私もスマホは持っているが、うっかりガラケーを"洗濯”してしまったからスマホにしたまでのことである。スマホで何をみているのか気にはなるが、呼び止めて聞くほどの興味はない。
犬を連れている人がいる。犬は皆おとなしく、喧嘩しているのは一度も見たことがない。昔は喧嘩していない犬のほうが珍しかった。
年配のカップルも見かける。ご主人が先を歩くカップル、並んで歩くカップル、ときおり奥さんが先というのも見る。 • • •
閑話休題 次からキャベツにはネットをかけようと思う。しかし、虫にも生活がある。2~3個ネットをかけないキャベツを残しておけば双方うまくいくと思いついた。
蝶が乱舞している様を見ると心が和む。よその畑より数が多いと見たときはなおさらである。
(次回は ― 自給生活 ― )