(公式サイト)
ジョニーデップ主演の最新作、【リバティーン】を観てきました。
まず、率直な感想は…かなり衝撃的。。。
テレビなら間違いなく放送禁止用語がバリバリ出てくる。
絵的にも、はッ?これってもしかして…?というようなものも…
出だしから
の言葉が飛び出してきて、内容知らずに観にいった人は、
ちょっと引くかも…
日本語の字幕だから余計に
「えぇ~っ
“○○○”って書いちゃっていいの~
」みたいな…
でも映像そのものは、全体的にセピア色で表現されていてきれいでした。
この映画、実在した人のお話です。ただの下品な映画じゃありません。
自分に正直に生きた男の、とっても切ない映画です。
(アメリカ版公式サイト)
少しだけあらすじを。
冒頭シーン…
-初めに断っておく。諸君は私を好きになるまい。
男は嫉妬し、女は拒絶し、物語が進むにつれてどんどん私を嫌いになる。
(中略)
どうか私を好きにならないでくれ…-
…と始まる。
ジョニーの役は、イギリスの二代目ロチェスター伯爵であり詩人であるこの男。
“いかなる時も権力におもねることなく欲望がおもむくままに女たちを愛し
恐れることなく自由を愛し続けた男” ジョン・ウィルモット。
時代背景は、芸術や性の自由に対する考え方も大きく発展していた1660年代のイギリス。
ジョンは、卑猥な詩を公の場で披露して、王の怒りを買うことも日常茶飯事の破天荒な男だ。
そんな彼に愛想を尽かしたくても愛することを止まない妻、なじみの娼婦、
悪友たちに囲まれつつ、傍若無人な振る舞いで渦中の人であり続ける日々。
ある日、芝居小屋で一人の駆け出し女優エリザベス・バリー(サマンサ・モートン)に出会う。
その出会いがジョンの心を乱し始めることに…(一部パンフレットより)
ここから先は観てからのお楽しみ。
伯爵だけあってクラシカルな衣装をまとっているんだけど、これが似合っていて、
本当にうっとりするほど素敵
セクシー
このロチェスター伯爵というのがかなりのくせ者で、えげつない言葉を日常的に口にする、
女は誰彼かまわずどこでも抱く(映画では「やる」って表現ですが
)
女を見る野蛮なロチェスター伯爵の目、ゾクゾクしました。
熱狂的ジョニーファンならきっと悶えますよ…
だんだんとエリザベスに心が傾いていくジョン。
そして、女優として成長していくエリザベスに向ける眼差しが、とても切ない…。
ひとり嗚咽する場面では、梅毒に冒されて転がり落ちていく人生を
きっと悔やんでいるに違いない、そう思った。
梅毒で見るに耐えない顔に崩れるジョン、そして狂気じみた振る舞いになってきて、
もはやジョニーの面影もありません…
【ラスベガスをやっつけろ!】で禿げ頭のジョニーを見た時ぐらいのショック…
でも、俳優ジョニー・デップを忘れて入り込んでしまえる程の、強烈な映画でした。
ジョニー主演の作品の中では、個人的には最高の映画だと思います。
ジョニーの演技力がもっとも発揮されるタイプの役ではないでしょうか。
というか、この役ジョニー以外で誰がやるの?って思います。
下品な言葉は多数出てくるけど、観終わった後は決して下品な印象は残りません。
むしろ、ジョンに好意を持つほどに…。
冒頭を思い出しました。
-初めに断っておく。諸君は私を好きになるまい。
(中略)
どうか私を好きにならないでくれ…-
『どうか私を好きにならないでくれ…』
この言葉にどんな意味がこめられていたのか分からないけど、
観た人の心の中にきっと刻み込まれることでしょう…。
《追記》
7月公開の【パイレーツ・オブ・カリビアン2(デッドマンズ・チェスト)】もおもしろそう!
またまた違う魅力のジョニーが観られますよ