石井は目を覚ました。時計は7時30分。余裕だ。1限が始まるのは8時50分。これだけ時間があれば、ゆったりと紅茶を飲みながら、ベランダの小鳥と会話することさえ可能である。まずは落ち着いて炬燵に入るとしよう——
私はひとつ瞬きをした。しかしそれは、いつもの瞬きと明らかに何かが違う瞬きであった。この違和感……、嫌な予感がする…。時計を見ると、なんと時刻は8時35分であった。(※家から学校まで20分かかります)私は思った。これは夢だろう、夢に違いない、と。しかしところがどっこい……夢じゃありません……!
私の脳裏に、「自主休講」の4文字が浮かぶ。皆さんご存知の通り、私は真面目・勤勉・優秀な模範的学生の為、まだ欠席していない。一度くらい欠席しても大丈夫なのではないか?ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!脳内の班長が叫んでいる。
1分間の葛藤があった。何より炬燵が私を離さない。しかしこの大勝負、やらなくてどうするっ……!
私は腹を決めると、一瞬で顔を洗い歯を磨きクローゼットから適当に服を引っ張り出して着る。上下めちゃくちゃな組み合わせだが仕方あるまい。30秒くらいで化粧をして家を出る。その時間、わずか5分。ここで授業開始まであと10分。しかしさきほど述べたように、家から大学まで20分かかる。ここで、応援団で培った最後まで諦めない強い心をもって猛ダッシュする。できるかどうかじゃない!やるんだっ!勝つために生きなくてどうするっ…!
教室に駆け込み、着席すると同時にチャイムが鳴る。神よ……オレを祝福しろっ……!
というようなことが週に3回くらいあります。なんやかんやで間に合うんですよね。カイジ並みのここ一番での勝負強さがあるのかもしれません。
以上、私の特技「五分で準備して家を出られる」でした。冬場の二度寝にはみなさんもお気をつけください。
次は、入団してちょうど1年経った小湊です。メガネからコンタクトに変え、一年前は貧弱だった彼ですがこの一年で筋肉と馬鹿でかい声を手に入れました。この一年でかなり逞しくなり、人生最大のモテ期を迎えた彼の文章をお楽しみに!
準幹部 石井茉奈
私はひとつ瞬きをした。しかしそれは、いつもの瞬きと明らかに何かが違う瞬きであった。この違和感……、嫌な予感がする…。時計を見ると、なんと時刻は8時35分であった。(※家から学校まで20分かかります)私は思った。これは夢だろう、夢に違いない、と。しかしところがどっこい……夢じゃありません……!
私の脳裏に、「自主休講」の4文字が浮かぶ。皆さんご存知の通り、私は真面目・勤勉・優秀な模範的学生の為、まだ欠席していない。一度くらい欠席しても大丈夫なのではないか?ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!脳内の班長が叫んでいる。
1分間の葛藤があった。何より炬燵が私を離さない。しかしこの大勝負、やらなくてどうするっ……!
私は腹を決めると、一瞬で顔を洗い歯を磨きクローゼットから適当に服を引っ張り出して着る。上下めちゃくちゃな組み合わせだが仕方あるまい。30秒くらいで化粧をして家を出る。その時間、わずか5分。ここで授業開始まであと10分。しかしさきほど述べたように、家から大学まで20分かかる。ここで、応援団で培った最後まで諦めない強い心をもって猛ダッシュする。できるかどうかじゃない!やるんだっ!勝つために生きなくてどうするっ…!
教室に駆け込み、着席すると同時にチャイムが鳴る。神よ……オレを祝福しろっ……!
というようなことが週に3回くらいあります。なんやかんやで間に合うんですよね。カイジ並みのここ一番での勝負強さがあるのかもしれません。
以上、私の特技「五分で準備して家を出られる」でした。冬場の二度寝にはみなさんもお気をつけください。
次は、入団してちょうど1年経った小湊です。メガネからコンタクトに変え、一年前は貧弱だった彼ですがこの一年で筋肉と馬鹿でかい声を手に入れました。この一年でかなり逞しくなり、人生最大のモテ期を迎えた彼の文章をお楽しみに!
準幹部 石井茉奈