日本もウクライナのような地獄を見るかもしれない。理由は簡単。アメリカや西側諸国が、いつまでも世界を支配できると勘違いしているからだ。
ウクライナは、黄昏を迎えて焦っている西側諸国に迎え入れてもらうために、かつての同朋で隣国のロシアを挑発しまくった。
アメリカやイギリス、フランスやドイツに褒めてもらいたくて頑張ってきたのに、その挙句の果てに「西側諸国の鉄砲玉」に仕立て上げられた。
西側諸国の得意技は、「自由と民主主義」と言う「踏み絵」で世界中の国々を分裂、対立させて、自分たちのおメガネにかなった側に武器や商品、サービスを売って、最終的にその国を支配するというもの。
ところが、これまでは、この得意技は失敗ばかりだった。それなのにウクライナでは大成功。
しかし、相手が悪かった。
黄昏の西側諸国にとって、ソ連崩壊で一度は没落したが、資源大国というポテンシャルをフル活用して躍進しているロシアとガチで戦うのは、やっぱり無理だったのだろう。
ロシアのウクライナ侵攻は、西側諸国の得意技が大成功した始めてのケースだったのに、かえって西側諸国の没落を加速することになりそうだ。
日本も「自由と民主主義」などと言う「国益」度外視のイデオロギーに酔っていないで、「国益第一主義」に舵を取るべきだろう。
日本人が大好きだったアメリカ以下の西側諸国は、確実に没落していく。
そんな不確実性の世界での、生き残りをかけた「合従連衡」の要は、イデオロギーではなく「国益」。
日本人にとっては、日本が生き残ることが生存限界。好き嫌いでは生き残れない時代が到来する。