コロナ対応を巡って「政治の力」だの「リーダーシップ」だのと、「ヤメ政治家」のコメンテーターたちが騒いでいるが、笑止千万。
久しぶりの衆議院議員選挙。メディアで悪目立ちしてでも、何とか立候補して、「代議士先生」に返り咲きたいという下心が見え見えだ。
真面目に努力をして、一歩一歩、社会というピラミッドを登って、結果として政治家になるという「まともな民主主義の時代」は、とっくの昔に終わった。
とにかく、「金持ちになりたい」「目立ちたい」「人の上に立って罵倒したい」「様々な承認欲求を満たしたい」。我慢や努力をせずに、楽をして上級国民になりたいという輩ばかり。
「政治の力」や「リーダーシップ」で国をよくできるなら、日本ではなく、発展途上国の方が、はるかに勝っているだろう。
いや極端に言えば、「政治の力」や「リーダーシップ」が、一番発揮されているのは「独裁国家」かもしれない。
国民は、「代表民主政治」の危うさに気づくべきだ。
デジタル社会が急速に進展する現在、政治家以上の能力を持つ多くの国民を差し置いて、「家業政治家」や「利権政治家」に政治を任せる「代表民主政治」という時代錯誤の遺物の危うさに。
デジタル社会では、最早、直接民主主義すら可能なのだから。
ただ、今はまだ過渡期。先ずは、選挙に行って投票しよう。
総理大臣と言っても、一議員。選挙で落選すれば「ただの人」。政権政党と言っても、多数の議席を失えば「政治の表舞台から退場」だ。
民主主義の唯一のメリットは、これだ。政権を倒したいという国民が、武器を持って、命懸けで戦わなくても、政権を倒すことができる。この機能は、素晴らしい。
頼りにならない政治家ばかりの与党。野党だって「同じ穴の狢」。だが、長期政権で増長した与党の方々には、ここで、いったん、ご退場願いたい。
そうは言っても、アフガン問題について何も言えない野党では、政権奪取は無理か。「立憲」という呪縛から抜け出せない限り、自民党には勝てないのだろう。