安倍元首相が亡くなった。とても悲しいことです。
「民主主義」は、暴力に訴えなくても、一人一人の意思によって国家を平穏に運営していくための「人類の英知」だったはず。
それなのに、なぜ「民主主義」によらず、暴力で政治家の口を封じようとしたのか。
残念でならない。
ただ気になったのは、政治家の方々が、今回の事件を「蛮行」と言って切り捨てていることだ。
「蛮行」と切り捨てるのは簡単だが、それでいいのだろうか。
政治家の皆様にこそ、よく考えて欲しい。
安倍元首相や岸田首相のように、恵まれた人生を約束されて生まれてきた政治家の方々にとっては、「民主主義」や「政治」は家業のようなもの。
だから、簡単に「民主主義」だ「政治」だと口にできる。
しかし、普通の日本人にとって「民主主義」や「政治」は、最早自分たちとは無縁の世界。
「民主主義」や「政治」は、世襲政治家や裕福な職業政治家など一部の特権階級のものとしか考えられなくなってしまった。
それなのに支配層の政治家の方々は、それに気付かない。いや、気付こうともしない。
「民主主義国家」で、あなたたち政治家を支えている「国民の気持ち」を無視し続け、「政治家の政治家による政治家のための政治」を謳歌している。
この国はいつの間にか、政治家の子が政治家になり首相になる「階級社会」となってしまったようだ。
そんな「階級社会」が、「国民と政治家の分断」を生み出しているのに。
国民の声を汲み取ることが使命の政治家が、「蛮行」の一言で国民を突き放す。
とても悲しいことです。