熱き傘寿野郎の世相糾弾日記

優しいオジさん選手の引退

7月28日現役引退を発表したドラゴンズ山崎武司選手、華々しい記録を残した男ではないが憎めない、雰囲気を和ませるいい選手の一人でしよう。  傘寿野郎惜別の投稿として、その山崎選手の日刊ゲンダイの取材記事をコピーしてありましたので、この男の本当に良い姿を物語る談話をご紹介いたします。

 

中日山崎激白飛ばない統一球2つの問題点 6月19日記事から 原文のまま

統一球の仕様を変更していた問題が波紋を広げるプロ野球。NPB(日本野球機構)と12球団の代表は現在、第三者委員会を設置して原因究明を図ろうとしているが、選手の怒りは収まるどころか、不信感を募らせるばかり。そのひとりが中日の山崎武司(44)だ。ベテランは今回の問題について、「隠蔽なんてもってのほか。全く理解できない」とNPBを一刀両断。そのうえで、選手の気持ちを代弁するように、日刊ゲンダイ本紙に胸の内を激白した。

何を隠す必要があったのか。やってる選手からしてみれば、まずはそこでしょ。最初から一言、「統一球の仕様を変えますよ」と言ってくれれば、ここまで大きな問題にならなかった。
仮にNPBが言ってくれてたら、オレら選手は(春季)キャンプから、そのボールに合わせて対応できた。たぶん他の選手もそう思っているからこそ、この隠蔽に怒っているんじゃないか。シーズン途中に言われると、「じゃ、オレたちのこれまでの努力は一体なんだったんだ」っていう話になるからね。

 プロって草野球じゃないし、オレを含めて球を一発で仕留めようと、キャンプからいろいろ試行錯誤する。オレの場合は、3年前に統一球が採用されて、球が飛ばなくなったから、その対応策として、できる限り打つポイントを手前にして、体からの力をバットにしっかり伝えられるようなタイミングの取り方、フォームを研究していたわけ。でも、それが急に飛ぶようになったりすると、やっぱり自分の感覚や打った感触に影響が出てくる。プロって、そういうので調子を崩したりするから。そう考えると、「なんで今ごろ言うんだ」って言いたくなるよね。

 実は、今年初めごろから、間違いなくボールの反発が変わっていると思っていた。確信したのは、春先に両翼のライン際にライナーを打った時。これまでのいわゆる「飛ばない統一球」だったら、ライン際の打球って反発が少ないから、みんなぎりぎりライン内に残って、ポテンヒットになっていた。それが、今年は全然違った。ライン際にライナーを打つと、反発が強いのか、打球が勢いよくラインドライブでキュンッと曲がってファウルになった。そんなのを何度も見れば、「おかしいな」って思うよ。でも、「ボールは飛ばない」と思っているから「タイミングが早いのかな」と考える。たぶん、他の選手もそういうのをいろいろ感じてたと思う。そういうのを、みんなムダにしたかもしれないわけだから。NPBの責任は重いよ。

<オレは飛ばないボール導入には賛成だった>それと、もうひとつ。どうしても理解できないのが、「今ごろになってまたボールに小細工してどうするのか」ということ。

そもそも、日本の球界が統一球を導入した理由って、それまで各球団が別々のボールを使っていたものを公平にしようという意図と同時に、国際球というか、メジャー球に近いものにして、日本の野球が世界で通用するようにするための意味合いが強かったんじゃなかったのか。オレは最初、ボールが飛ばなくなっても、この統一球への変更は賛成だった。どの選手にも公平だし、今後の野球の国際化のためにもね。でも、それをホームランが激減したからっていう理由でまた元に近いものに戻したら、今までの流れに逆行するんじゃないのか。

 NPBは「ホームランが増えればファンは喜ぶし、お客さんが球場に来る」と思っているのかもしれないけど、黙ってコソコソとボールを変えてることがわかった今、ファンだって、「何やってんだよ、日本のプロ野球は」って怒るよ。集客のためにNPBがやるべきなのはこんなことじゃない。これじゃ、プロ野球を盛り上げるどころか、お客さん、ファンに信頼もされない。選手として呆れる。怒りも湧いてくるよ。

 この問題はNPBと選手会でしっかり話し合って、「どうしてこうなってしまったのか」を検証する必要がある。このまま曖昧にしたら、また違うことで問題が起きかねない。プロ野球の信頼もなくなるので、そこはしっかりやるべき。そして、誰かがしっかりこの責任を取るべきだと思うね。

 


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