6月。バラが終わり、少し落ち着いた宝塚ガーデンフィールズに行きました。
約4時間の道のりですが、毎年2回は季節を変えて行く様にしています。
入り口に近いウッドランド・ガーデンで最初に目に付くアジサイ‘アナベル’です。
園芸を始めた頃、この庭園を設計したポールスミザーの講習で聞いた‘アナベル’は、「新枝咲き」という特徴のあるアジサイで、剪定方法にとても興味を持った思い出があります。
同じくアジサイの‘カシワバアジサイ’です。
アナベルと違って草丈も大きくなり、花が大きく前に垂れてきますが気にせず、その迫力を庭の景観に活かす事も教わりました。
小川のほとりに植栽されている、食虫植物の‘サラセニア’です。
周りには‘タニウツギ’‘ショウブ’など湿った場所に育つ植物が見られます。
黄色い縦縞がきれいな‘カンナ’とブルーの大きな葉が特徴の‘ルドベキア マキシマ’。
どちらも葉をとても意識して植栽しています。
「花」を中心とした庭づくりだけではなく、葉の組み合わせ方や、見せ方、特に様々な品種のグラスがあるので、いつ行っても変化があり、楽しめるお庭となっています。
手前の‘パニカム チョコラータ’は葉先が紫がかる美しいオーナメンタルグラス
ですが、まだあまり庭に植えられているのを見た事がありません。
高さは出ますが、横に張りにくく、直立するグラスなのでどんどん使いたいグラスです。
風になびく穂がとても美しいグラス‘スティパ’です。
「フェザーグラス」と呼ばれ、穂が上がると写真のようにとてもきれいですが、
こぼれダネでどんどん増えていき、こまった事があります。(笑)
チャペルの遺跡に植栽されている植物は乾燥に耐える植物と壁面のバラとの組み合わせが美しいエリアです。
小さな黄色い花をたくさん咲かせる‘コレオプシス ザグレブ’球根の‘アリウム’や‘ブローディア’も咲いていました。
新芽がとてもきれいな‘ネグンドカエデ フラミンゴ’とハクチョウソウこと‘ガウラ’です。奥には入り口の温室が見えます。
ガウラはとても丈夫な植物で、タネから増え道端などで雑草化しているのを見ますが、ここでは斑入りのカエデとの組み合わせでとても目を引く景色となります。
つんつんとんがっているシャープな葉をもつ‘ニューサイラン バリエガタ’背景には大型サルビアの‘サルビア インディゴスパイアー’‘スモークツリー グレース’。
ニューサイランはどんどん大きくなる植物で、手に余る事がありますが葉色の豊富さと雄大なフォルムはとても魅力があり、つい植えてしまうガーデンプランツです。
なぜか田舎に行くとよく見ることがあります。畑の端などに植えられています。
‘グレース’の名前の通り、スモークツリーの中では一番美しい葉色だと思います。
毎年伸びた枝を切ると春の新芽がこんな感じにきれいに出ます。
以上、6月の宝塚で学びました。次は7月中旬に予定しています。