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「追い出し部屋」

2013年01月08日 23時53分56秒 | 時事(政治)
「追い出し部屋」実態調査へ 田村厚労相
朝日新聞デジタル 1月8日(火)16時1分配信

 田村憲久・厚生労働相は8日の閣議後会見で、大手企業で社員から「追い出し部屋」などと呼ばれる部署が相次ぎ設置されている問題について、「実態を把握してみたい」と述べ、調査に乗りだす考えを示した。

 多忙な他部署への「応援」や自らの転職・出向先探しを仕事とし、「追い出し部屋」などと呼ばれる部署は、パナソニックやNEC、ソニーなどの大手企業グループにある。田村氏は「企業が強制的に意にそぐわない仕事をさせているのなら、実態調査をしないとならない」と語った。

 「追い出し部屋」をめぐっては、社員側から「社内失業者を集め退職に追いこむのが狙い」と反発する声が出ているが、企業側は「新たな技能を身につけてもらい、新しい担当に再配置するため」(パナソニック)などと主張している。
.朝日新聞社

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Yahooニュースより。

「追い出し部屋」について、意外にもヤフコメでは同情的なコメントが多かった。

個人的な所感からすれば、この「追い出し部屋」に配属になる人って、相当な問題を抱えたケースがほとんどだと思う。「仕事をしない」「協調性がない」、あるいは「社内のどんな仕事も向いてない(=転職を勧める)」、要するに箸にも棒にもかからないような、それでいて改善の目途もたたないような。でなければ、多少成績が悪いぐらいではこんな非効率なことはしませんぜ。更生の見込みがあれば、大企業なら配転や教育を考えるのがよほど合理的だし、それぐらいの余裕はあるのだから。それに、仕事だっていくらでもある。これは単純な「いじめ」ではなく、他の社員のモチベーションを下げず、なおかつ雇用を維持するための苦肉の策だと思うのですが。人事だって全員に生き生きと働いてほしいし、好きでこんなことをやっているわけではない。その文脈であれば、パナソニックのオブラートな主張の裏には苦労が見え隠れするような気がします。

それこそ法廷闘争も辞さないような中小企業であれば普通解雇の対象になるような人材を、給料を払って雇い続けているのだから、感謝はされても非難されるのはどうなのかなぁと思ったり。タテマエではなく、本人には転職の自由もあるのだから。そしてその一方で、正社員になれない人もゴマンといるのだから。

まぁ実際に列挙された会社の実態を知っているわけではないので、あくまで推測でしかないですが。

高年齢者雇用や派遣法をめぐる動きなど、とかく政治が正常な就業管理や雇用施策を邪魔することが多い。厚労大臣も調査するのはいいけど、あまり過度に企業活動を制限するのはやめてほしい。というか厚労省は、こんな調査をやってるほどヒマじゃないと思うのだが。

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