昨夜は息子がピザを土産に彼女と来ました。
お寿司を取り、二人の未来に乾杯です。
数年前のものなのに、今観ても新鮮な発見があります。
いつも、この番組で思う事は、どんな不便な造りの家でも人はそれなりに暮らせるものなんだ。
例えば道路より低い家。
冠水のリスクを常に抱え、日当たりも悪く湿気に覆われているため、勝手口のドアもこじ開けなければ開かない。
無駄に広く土間から床までが高いため、いちいち降りたり上がったりが大変。
階段が急勾配で踏み板も狭く手すりもない。
デッドスペースが多数あり、部屋が仕切られ過ぎて使いづらい。
水回りの構造が古く不便で動線が悪い。
その他諸々の問題で悩みリフォームを依頼する。
ここで、カリスマ設計士の出番です。
よく、この案件をあそこまで快適に仕上げたなあと感動しきり。
私がこの番組を好む理由として、今はなき実家を思い出すから。
実家の一階は昔ながらの田の字四部屋とお勝手、食堂がありましたが、父が偏屈な性格だったため、一度は改築で二階の子供部屋をニ部屋作り、一階もお勝手と食堂を床張りにする予定でしたが、大工と喧嘩をして中断【たぶん、お金が惜しくなった】。
なので、中途半端に壁板が貼られ、お勝手は土間のまま。食堂の脇に何故か洋風のドアがありますが、その奥はただの北向き縁側。【😃ドラえもんのどこでもドアみたいです】
急勾配の階段を上がると2階へ通じます。部屋は二部屋のみ板張り洋間でなんとか完成してますが、屋根裏の廊下板は貼らず無駄な物置きとなったまま照明もないので、昼間も薄暗く夜間はまっ暗。勘のみで上がり下りしていました。
風呂場とトイレはお勝手の戸から出た作業場の両脇に。風呂場には脱衣所もなく、年頃になってからは素早く着替えて入りました。劣悪な環境でしたね。
玄関土間からお勝手土間へは逆L字で通じていたのですが、上へ上がるのに60センチくらい高さがあるので、はきものを脱いだり上がったりの手間があり、母親が朝あたふたとして足を滑らせ段差で腹を打った事がありました。
あれは私が四年生くらいの頃かな?学校でいるものを探してもらっていたと記憶しますが、手術後の腹を打ちつけた母は、大袈裟にうめき【お前のせいだ】と私に睨みつけました。
なんでも人のせいにする人なので、痛みと恐怖での逆ギレだとは思いますが、怖かった。
母は年をとってから、上がり下りが大変でもリフォームを拒んでいました。どっかで踏み板探して手をついて上がってましたね。
つまり、実家はまさにビフォーアフター対象のおうちでした。
できれば一度相談してみたかったな。
あの実家にタイトルをつけるとしたら
「動線の悪すぎる機能不全の家」かな。