こゆき

ある自治体職員の日記。今年度は霞が関で勤務しています。今年の目標はいろいろなものを見てたくさん考えることです。

放置自転車の定義

2005-07-14 02:14:43 | 行政一般(振り分け待ち)
以前、朝駅前に止めた自転車が夜になくなっていました。
盗まれたのかと思いましたが、通知書が届き、撤去されたとのことでした。
今日、3000円払って取り返してきました。

てっきり、「放置自転車」とは何日も、何週間も、何ヶ月も駐輪されたままの自転車のことをさすのかと思っていましたが、友人によれば駐輪禁止のところに止めていれば放置自転車になるとのこと。
そりゃそうか。

心情的にはかなり不満が残ったこともあり、その友人と少し話していましたが、都会において駐輪場を有料にするのはある程度仕方がないのかという話になりました。ただ、改善の余地はあるのではないかということにはなりました。
これはその場では言いませんでしたが、公共交通のあり方から考え、まちづくりの視点から考えていくのもありではないかなと思います。
でも、都心でも無料のところってなかったっけ。

また、今日、自分の所属する団体の会室に用があって言ったのですが、そこで縦割りの弊害というか、責任の擦り付け合いというか、責任の所在がはっきりしない大部屋主義的な現象を目の当たりにし、少し面白かったです。
頼みごとをした自分としてはいい迷惑ですが、「それは私じゃないよ、あなただよね」「知らないよ、あの子じゃない」といった感じで、まあみんなで仕事をすることはいいのですが、誰がなにをやったのかということを誰も把握していないという、行政学の教科書でみたことのある現象がそこにあり、なかなか興味深かったです。
たらい回しにされたわけですが。

最後に、障害者自立支援法案に関するデモについて。
前回、マス・メディアが取り上げないということを書きましたが、ある報道番組が継続的に取り上げているということを以前書いたと思います。
その番組は深夜帯(一歩手前か?)なのですが、自分のみた限り他局では1分も取り上げていないにもかかわらず(取り上げていたらごめんなさい。ただ、力は入れている印象は受けます。)、アナウンサーを派遣するなど、そこまで取り上げるのはどうしてなのでしょうか(取り上げることがおかしいといっているのでは当然ありません)。
真相は分かりませんが、この圧力行動に問題意識を抱いているのならと思います。

不勉強であることは明らかなのですが、敢えて続けますと、疑問等がいくつかあります。
まず、デモに参加している障害者達はこの法案についてどこまで理解しているのかということです。
もちろん、圧力行動の参加者が当該問題についての十二分な知識や理解をもっている必要はないでしょうし、それは難しいことだと思います。
利益集団が大きくなるほど、トップは情報があり意識が高くても末端に近づくほど意識が薄まるということもあります。
ただ、対象となる課題について、ここでは当該法案について、その問題点、背景、改善策、代替案とその可能性、といったことについて、正確な知識と共通理解を得ておくことは必要ではないでしょうか。
圧力行動が説得力を持ち、部分利益ではあってもそれなりの正統性を持たせるためにはこうしたことが必要でしょう。
当然、利益集団は部分利益の表出に専念し、全体を考えての利益集約、変換は行政、政治家が行うべきなのかもしれませんが、より利益集団の行動を効果的なものとするためにはやはりそうした視点があるべきと思います。
これは自分がよく知ろうとしていない面も大きいと思いますが、こうした圧力行動からなかなかビジョンと現実的な道筋が見えてこないのでそういうことを考えました。

また、障害者と行政の間の相互理解も決定的に足りないのではないかと思います。
両者が対話のできる環境がないため、双方とも相手に対する不信感が大きくなりすぎている面もあるのではないでしょうか(もちろんそうした場はあるのかもしれません)。
行政の側にも分かりやすい情報の提供が足りず、障害者の側にも全体を考える視点(利益集団として考えるなら不要かもしれませんが)足りていない気がします。
情報ということで考えるなら、先ほどのマス・メディアももっと法案の中身についての解説があってもいいのではないかと思います。(どこかでしているのかもしれませんが)
もちろん、放送会社である限り、視聴者が注目しにくい問題について時間と金をつぎ込むことをしないのは自然な面もありますが、マス・メディア、ジャーナリズムの社会に対する役割を考えたときに、自らの注目する問題において国民に対して説明し、関心を喚起することをより行ってもいいのではないでしょうか。

いずれにせよ、もっと勉強しないといけないことですね。

てか、何で2度も記事が消えるのか。
ほんと苛立つ。

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