こんな本ありました!

社労士みょうみょうが自分目線で好きな本を選んでみなさんにご紹介します。役に立ちそうな本があったら、ぜひ読んでみてください

私も飛び跳ねます。理由は…いろいろあるはずなんですが…

2015-06-14 05:25:52 | 日記
 自閉症の僕が飛び跳ねる理由』会話のできない中学生がつづる内なる心

著者の東田直樹さんは本を何冊も書いており(外国語に翻訳もされています)、オフィシャルサイトもお持ちで、自閉症の方のなかでは「成功した人」と思われているかもしれません。実際そうなのかどうかは知りませんが、東田さん自身はそういったもの(世間の評価など)とは別のところで生きているようです。

Q&A方式で、自閉症の方の不思議な不可解な行動について説明してくれている本です。

理解できないところ、ほほーっ、そうだったのか!!と思うところ、あたしもいっしょやわ~、うちの子とおんなじや!!と思うところ、知らんかった…知ろうともしなかた…と反省するところ、いろいろでした。

自分と人はいっしょのところもあれば違うところもある。

自分たちとは違う人たちがいる。

わかっちゃいるけど(わかってるつもりだけど)どうにもならない。

ひとつだけ東田さんの切ない切ない悲しい気持ちを紹介しておきます。

Q 少しの失敗でもいやですか?

A 何か失敗すると頭の中が真っ暗になります。泣いてわめいて大騒ぎ。何も考えられなくなってしまうのです。それがどんな些細な失敗でも、僕には天地が引っくり返るほどの重大な出来事なのです。自分でもたいした失敗ではないと知っています。でも感情が抑えられないのです。失敗すると津波のように失敗した事実が頭の中に押し寄せてきます。次に、津波で木や家が倒されるみたいに、僕自身がそのショックで崩れてしまいます。その状態から逃げ出すために、泣いて喚くだけじゃなく、物を投げたりあらゆる手段を取ります。しばらくしておちつきを取り戻したとき、ぼくは我に返ります。気が付けば津波など起っておらず、僕が暴れた後だけが残っているのです。それを知った時、いつも僕は自己嫌悪に陥ります。

ここに健常者と障がい者の差があるでしょうか?

少なくとも、私にはみにつまされるばかりです

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