19歳イヤー突入。
人間換算で92歳らしい。
一度『健康』という名の階段を踏み外すと元の位置まで戻るのはしんどい。
下手をしたら落ちた位置で維持させるのも苦労する。
動物病院の院長も、そこはプロフェッショナルだからさ。
変な期待を抱かせるような物いいもしないよね。
院長夫妻ご自身、相互の親をそれなりに送られていらっしゃる上に。
対象こそ違えど、生きるものの医学的な知識は熟知されているわけだし。
昨夜もね。
食の戻りが遅くなったことを伝えると。
『今までが異常でそれは仕方ないよ』
と、真顔でいわれた。
院長の中ではぼちぼち終末期の青写真が見えているのかも知れない。