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やぶうち優

2007年04月03日 15時05分15秒 | 漫画
 昨日紹介しました『ポケモンSPECIAL』は「小学館てんとう虫コミックススペシャル」と聞きなれない単行本でありまして、私が所有している漫画の中でも『少女少年』の2つしかありません。

 ちょうどいい機会ですのでもう一つの作品『少女少年』の作者、やぶうち優先生をこれから紹介していきます。



やぶうち 優

 やぶうち優先生は兵庫県西宮市出身の女性漫画家。現在は北海道の札幌に在住で、1児の母。代表作に『水色時代』、『少女少年』、『ないしょのつぼみ』などがあり、1983年、『ボインでごめん!』でデビュー。

1990年代は「ちゃお」のレギュラー作家であった。2005年12月現在、小学館の学習雑誌、「ChuChu」で活躍中。

 思春期の女の子や男の子の心情を身体と心の成長や社会環境と絡ませながら執筆する事を得意とし、10代の少女から20代の男性を中心とした幅広い層に多くの根強い読者を獲得している。

 これらの実績を買われ、小学館の学習雑誌で性教育を絡ませた漫画を執筆している。その一方で、ファンタジーやSF、ギャグ等の作品も生み出し、話の引き出しが多い一面もある。

 基本的に少女漫画であるに関わらず、少年漫画的なお色気シーンをよく取り入れている珍しい作風でもある。そのためか、やぶうちの作品を萌え漫画として読んでいる男性読者も多い。

 好きな物は鉄道と鳥(特に文鳥がお気に入り)で、これらの描写にかなりの力を入れている様である。鉄道に関する描写の詳細についてはこぼれ話を参照の事。雑誌連載と育児の傍らで行っている同人誌活動は2006年現在、多忙のため休止している。


連載作品

君にストレート (「ちゃお」、1990年)
 「ちゃお」1990年8月号~10月号に短期集中連載(全3話)、同名の短編集に収録。むりやり勧誘されて野球部のマネージャーになった嵐山さがのと1年生エース・粟野の葛藤を描く。

水色時代シリーズ

 普通の女の子河合優子と仲間達の思春期模様を描いた作品群。1996年に『水色時代』がテレビ東京系にてテレビアニメ化された。『新~』『~-12歳の季節-』はテレビアニメの放送期間に合わせて連載された作品である。

水色時代 (「ちゃおデラックス」・「ちゃお」、1990年~1994年)
 「ちゃおデラックス」に掲載された小学生編、「ちゃお」に連載された中学生編と2編に分かれている。

新水色時代 (「ちゃお」、1996年~1997年)
 優子が実体験を元に書いた小説、という設定。登場人物はほぼ同じだが、シリーズ作の中で唯一、作品世界が異なる。

水色時代 - 12歳の季節 - (「小学六年生」、1996年~1997年)
 小学生編の続編に当たる。

水色時代を過ぎても [十九歳の地図] (「プチコミック」、2002年10月号)
 短大生になった優子の話。これのみ単行本未収録。

KAREN (「ちゃお」、1994年~1996年)
 19世紀末のロンドンと日本を舞台に、不思議な力をもった謎の少女カレンが2人の少年と共に母親と自分のルーツを探しにいくミステリアスなファンタジー。

おねがい!マルチくん (「ちゃおデラックス」、1994年~1995年)
 作者いわく「少女まんが版『ドラえもん』」。いまいち冴えない女の子小波奈夢子と、おもちゃ屋の息子で幼なじみの発明少年マルチくん(本名丸地たすく)の話。登場人物名の多くはゲームメーカーやコンピュータ用語から取られている。

少女少年シリーズ(1997年~2004年)
 小学館の学年誌「小学六年生」・「小学五年生」にて連載。小学生の男の子が美少女に扮して芸能界で活躍する物語。本来は1997年度の「小学六年生」に連載された1作のみの予定だったが、シリーズ化され第7作まで続いた。

~少女少年~GO!GO!ICHIGO (「ちゃおデラックス」、2004年~2005年)
 女の子の主人公と、普段から女装姿の男の子が繰り広げるドタバタラブコメ。これのみ、芸能界が一切関わってこない展開になっている。

おちゃらかほい! (「ちゃお」、1997年~1998年)
 中学校に入学した早乙女茶織が、おしとやかで可憐な性格になりたいと思って入った茶道部の部員達はなんと一癖も二癖も溢れる個性的な面々であった…。少年漫画顔負けの下ネタがふんだんに盛り込まれたドタバタギャグ作品。やぶうち作品の中でも相当に異質な作品として密かな人気がある。

みどりのつばさ (「ちゃお」、1998年~1999年)
 ニュータウン造成によって、ニュータウンの住民と古くからの住民とが完全に冷え切った関係にある村が舞台の物語。ニュータウンに引越ししてきた鳥越翠は人力飛行機を作って大空を飛ぼうとしている村の大地主の息子森翼に惹かれるが・・・。

ぴゅあ♥ぴゅあ (「ちゃお」、1999年)
 小学4年生の佐藤みるくと、みるくのいとこと名乗り小学校の先生になった天使のたまごるう(人間名は堀江るう)が繰り広げるファンタジー。現在のところ、「ちゃお」本誌で描かれた最後の作品。

EVE★少女のたまご★ (「小学五年生」、2000年~2001年)
 少女型ロボット内藤イブが人間から愛されるロボットになるために、小学校生活を繰り広げる成長と恋の物語。

ないしょのつぼみ (2004年~)
 小学館の学年誌に掲載の少女向け性教育漫画。2007年現在「小学五年生」で連載中。

アニコン (「ChuChu」、2005年~2006年)
 顔よし、容姿よし、性格よし、だけどアニメおたくな兄東雲理一(しののめ りいち)とそんなお兄ちゃんが大好きな義妹真綾(まあや、通称 まあち)が繰り広げるオタクなラブコメ。

ひとひらの恋が降る(「ChuChu」、2006年~)
 北海道の札幌に住む澄川晴流は、福住凪という彼氏がいるのに、平岸颯のことが気になってしまう。そんな時に、颯と「2人で見ると結ばれる」という噂のある「午前六時のブルートレイン」を見てしまい・・・。登場人物名は苗字が札幌市営地下鉄の駅名、名前が天候から付けられている。


少女少年シリーズ

 97年にスタート、以降ほぼ年度ごとの区切りで1作品ずつ発表され、今のところ全 作品。全作品に共通するのは、女装した小学生の男の子が軸となる物語である事。また、8作目を除けば、主人公の男の子が女装の状態で芸能界で活動する、という事も共通する。

 第1作目から第5作目までは小学六年生、第6・7作目は小学五年生、第8作目はちゃお増刊号であるちゃおデラックスにそれぞれ連載されていた。それぞれの連載は1年だが、シリーズとしての期間8年はやぶうち優の作品中最長となった。

 年度ごとに読者が総入れ替えになる学年誌の特性を考慮してか、連続性や関連性は基本的に無く、ストーリーや大半の登場人物も1作品ごとに異なる。単行本は、1~7作目がてんとう虫コミックススペシャル、8作目はちゃおコミックスで発売。

 少女少年の詳しい説明は、長くなってしまい今回全てを載せることができそうもないので、明日載せることにします。

少女少年の紹介へ


 最後にやぶうち優先生の公式サイトを載せて置きます。
やぶうち優 公式サイト


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1 コメント

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水色時代を過ぎても (Et)
2007-05-15 01:54:51
はじめまして。このブログを拝見していたら、やぶうち優さんの「水色時代を過ぎても」という作品について書かれた記事が目に入りました。この作品は読まれたのですか?もしデータなどを持っていましたら、送信していただくことはできたりするのでしょうか?ずっと読みたかったのですが、単行本化されていないために読むことができませんでした…。
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