先輩が私のベットに座っている。
妙にそわそわして落ち着きないし
そのうち日記とか黒歴史ノートとか
探しそうな雰囲気がそこはかとなくあるのは置いといて
昨日までの私なら 想像こそすれ現実ではありえない事だった。
先輩が私の部屋にいる
美結や芳乃や麻衣子に言いたいけど
先輩が死んだショックであるはずのないことを
口走ってると思われたらショックなので言えない。
昨日たくさん心配かけたのにますます心配かける訳にも行かないしさあ。
まあ逆だったら私もそう考えてしまうかもしれない。
考えるのが面倒くさくて放置してるけど(考えているうちに消えてしまいそうなので勿体ないのもある)今の状態はおかしい。先輩は死んだのだ。
だから私は死ぬほど泣いて顔がパンパンになっているのに
先輩はここにいて私の部屋にいて
その言い方があってるのか分からないけど存在している。
「女子の部屋ってこんな感じなのか?」
先輩がさっきまでの挙動がかっこ悪いと感じたのか妙に落ち着き払って ううん、もう慣れたのか自分の部屋のようにくつろぎ始めた。
早速枕元に置いていたファッション雑誌を読んでいる。
「んーどうなんでしょうか。
もっとオシャレで綺麗な部屋もあるし逆もあると思うし 私の部屋が普通だとは思えないし……一概には言えませんね。」
漫画をたくさん収納するために大きい本棚が3個あるし
普通の女の子はこんな部屋に住んでないだろう。
決して少なくはないとは思うけど
部屋を行き来するような仲のいい友達だって多い方ではないから はっきり普通はどういう部屋だとも言えない。
「ふーん……人によるのか。川津の部屋はこんな感じなんだな」
先輩は雑誌から目を逸らし部屋をまたキョロキョロと観察する。
恥ずかしいからやめい。
あんまり見ちゃうと日記とか黒歴史ノートとか見つけられてしまうかもしれない。
先輩はどうしたわけかそういう嗅覚がある。
「狭くてあまり綺麗な部屋ではないですが時間の許す限りゆっくりしてってください。」
「おお、ありがとう
持つべきものは優しい後輩だな」
先輩がにかり、と笑う。
私が大好きな先輩の笑顔で。
死んでいるのにずるいよ。キュンキュンしちゃうじゃない。
もっと好きになってしまいそうだ。
いや、もっと好きになってる。気持ちだけが積もってくんだ。
私はにやけてしまわないように顔に力を入れる。
おそらくあれは見られていただろうから
今さら隠しても意味なそうだけど恥ずかしいからそうする。
「はいはい。そういや先輩私の部屋なんていていいんですか?
他の友達とかは会いに行かなくていんですか?」
「あっ、そういやそうだな。
川津が俺の事、見えたのが嬉しすぎて
忘れていたけど上川とか隼也とかには会っときたいな。」
わたしは面識はないけど上川とか隼也とかの名前は割とよく出てくるほうだと思う。
いやそれよりもちょっと待ってよ。
今、嬉しすぎてって言ったよね。
そりゃあ知ってる人に姿が見えないとか辛すぎるけどさ 嬉しいじゃなくて嬉しすぎる、なんだ。
「いや、忘れんなよ。友達ですよね。」
割と低めの声を出して誤魔化す。
「ごめん」
先輩が申しわけそうにする。
ちゃんと反省してるみたいだ。
「私に行ってもダメです。ちゃんとあってきてください。」
「うん、そうするよ。あっちで泊まってくるわ。見えなかったら俺の部屋に戻るし。じゃな」
「じゃなって……今日はもう帰ってこないんですか?」
「うんまあ女の子の部屋に止まる訳には行かないし。彼氏でもなんでもないんだしさ。」
「まあ……そうですね 先輩の彼女になった記憶はないです」
なりたいとは思っていたけど いや、思っているけど
そんなことを言えないまま先輩は死んでそれどころじゃなくなっている。
でも、それってなんだか寂しい。
せっかくここに居てくれてるのに。
何故幽霊として現れてるのかわからないけど。
「……もしかして寂しかった?」
先輩がニヤニヤ笑う。
「そんなわけないじゃないですか!!はよ行けや!!!」
その通りなのだがニヤニヤしてるので
はいとは言いたくない。
もう気持ちはバレてるだろうけど この流れでは言いたくない。
定位置を撫でたのをなかったことにされた時点で
脈があると思えない。
思えるわけがないよ。
「おお、怖」
先輩は幽霊のくせに普通にドアから出て行った。
消えるとか透けるとか出来ないのかよ。
「………あっ!4巻!!!先輩マジで何しにここに来たの?」
悪態つきつつも嬉しい気持ちが強くてイラつかない。
昨日はあんなにいっそ死にたいと思うぐらい苦しかったのに まるで嘘みたいだ。
まだ顔がパンパンのままなのに。
先輩が先ほどまでいた場所をぼんやり見る。
ほんと死んでも自由な人だなぁ。
急に眠くなって私は横になり眠ることにした。
そりゃあ色々あったもんなぁ。死んだと思ってた先輩がまた私の前に現れて普通に会話したし。
それにまず昨日はほとんど眠れていなかったし。
私は布団を頭から被った。
今日はいい夢が見れそうだ。
妙にそわそわして落ち着きないし
そのうち日記とか黒歴史ノートとか
探しそうな雰囲気がそこはかとなくあるのは置いといて
昨日までの私なら 想像こそすれ現実ではありえない事だった。
先輩が私の部屋にいる
美結や芳乃や麻衣子に言いたいけど
先輩が死んだショックであるはずのないことを
口走ってると思われたらショックなので言えない。
昨日たくさん心配かけたのにますます心配かける訳にも行かないしさあ。
まあ逆だったら私もそう考えてしまうかもしれない。
考えるのが面倒くさくて放置してるけど(考えているうちに消えてしまいそうなので勿体ないのもある)今の状態はおかしい。先輩は死んだのだ。
だから私は死ぬほど泣いて顔がパンパンになっているのに
先輩はここにいて私の部屋にいて
その言い方があってるのか分からないけど存在している。
「女子の部屋ってこんな感じなのか?」
先輩がさっきまでの挙動がかっこ悪いと感じたのか妙に落ち着き払って ううん、もう慣れたのか自分の部屋のようにくつろぎ始めた。
早速枕元に置いていたファッション雑誌を読んでいる。
「んーどうなんでしょうか。
もっとオシャレで綺麗な部屋もあるし逆もあると思うし 私の部屋が普通だとは思えないし……一概には言えませんね。」
漫画をたくさん収納するために大きい本棚が3個あるし
普通の女の子はこんな部屋に住んでないだろう。
決して少なくはないとは思うけど
部屋を行き来するような仲のいい友達だって多い方ではないから はっきり普通はどういう部屋だとも言えない。
「ふーん……人によるのか。川津の部屋はこんな感じなんだな」
先輩は雑誌から目を逸らし部屋をまたキョロキョロと観察する。
恥ずかしいからやめい。
あんまり見ちゃうと日記とか黒歴史ノートとか見つけられてしまうかもしれない。
先輩はどうしたわけかそういう嗅覚がある。
「狭くてあまり綺麗な部屋ではないですが時間の許す限りゆっくりしてってください。」
「おお、ありがとう
持つべきものは優しい後輩だな」
先輩がにかり、と笑う。
私が大好きな先輩の笑顔で。
死んでいるのにずるいよ。キュンキュンしちゃうじゃない。
もっと好きになってしまいそうだ。
いや、もっと好きになってる。気持ちだけが積もってくんだ。
私はにやけてしまわないように顔に力を入れる。
おそらくあれは見られていただろうから
今さら隠しても意味なそうだけど恥ずかしいからそうする。
「はいはい。そういや先輩私の部屋なんていていいんですか?
他の友達とかは会いに行かなくていんですか?」
「あっ、そういやそうだな。
川津が俺の事、見えたのが嬉しすぎて
忘れていたけど上川とか隼也とかには会っときたいな。」
わたしは面識はないけど上川とか隼也とかの名前は割とよく出てくるほうだと思う。
いやそれよりもちょっと待ってよ。
今、嬉しすぎてって言ったよね。
そりゃあ知ってる人に姿が見えないとか辛すぎるけどさ 嬉しいじゃなくて嬉しすぎる、なんだ。
「いや、忘れんなよ。友達ですよね。」
割と低めの声を出して誤魔化す。
「ごめん」
先輩が申しわけそうにする。
ちゃんと反省してるみたいだ。
「私に行ってもダメです。ちゃんとあってきてください。」
「うん、そうするよ。あっちで泊まってくるわ。見えなかったら俺の部屋に戻るし。じゃな」
「じゃなって……今日はもう帰ってこないんですか?」
「うんまあ女の子の部屋に止まる訳には行かないし。彼氏でもなんでもないんだしさ。」
「まあ……そうですね 先輩の彼女になった記憶はないです」
なりたいとは思っていたけど いや、思っているけど
そんなことを言えないまま先輩は死んでそれどころじゃなくなっている。
でも、それってなんだか寂しい。
せっかくここに居てくれてるのに。
何故幽霊として現れてるのかわからないけど。
「……もしかして寂しかった?」
先輩がニヤニヤ笑う。
「そんなわけないじゃないですか!!はよ行けや!!!」
その通りなのだがニヤニヤしてるので
はいとは言いたくない。
もう気持ちはバレてるだろうけど この流れでは言いたくない。
定位置を撫でたのをなかったことにされた時点で
脈があると思えない。
思えるわけがないよ。
「おお、怖」
先輩は幽霊のくせに普通にドアから出て行った。
消えるとか透けるとか出来ないのかよ。
「………あっ!4巻!!!先輩マジで何しにここに来たの?」
悪態つきつつも嬉しい気持ちが強くてイラつかない。
昨日はあんなにいっそ死にたいと思うぐらい苦しかったのに まるで嘘みたいだ。
まだ顔がパンパンのままなのに。
先輩が先ほどまでいた場所をぼんやり見る。
ほんと死んでも自由な人だなぁ。
急に眠くなって私は横になり眠ることにした。
そりゃあ色々あったもんなぁ。死んだと思ってた先輩がまた私の前に現れて普通に会話したし。
それにまず昨日はほとんど眠れていなかったし。
私は布団を頭から被った。
今日はいい夢が見れそうだ。