雨の降らない放課後


基本的に内容の薄い日記
のんびりマイペースに更新してます。
読んでもらえると嬉しいです。

いつかきっと覚めてしまうゆめ②

2019-04-30 20:36:53 | 小説もどき
先輩が私のベットに座っている。

妙にそわそわして落ち着きないし
そのうち日記とか黒歴史ノートとか
探しそうな雰囲気がそこはかとなくあるのは置いといて
昨日までの私なら 想像こそすれ現実ではありえない事だった。


先輩が私の部屋にいる
美結や芳乃や麻衣子に言いたいけど
先輩が死んだショックであるはずのないことを
口走ってると思われたらショックなので言えない。


昨日たくさん心配かけたのにますます心配かける訳にも行かないしさあ。


まあ逆だったら私もそう考えてしまうかもしれない。

考えるのが面倒くさくて放置してるけど(考えているうちに消えてしまいそうなので勿体ないのもある)今の状態はおかしい。先輩は死んだのだ。

だから私は死ぬほど泣いて顔がパンパンになっているのに
先輩はここにいて私の部屋にいて
その言い方があってるのか分からないけど存在している。


「女子の部屋ってこんな感じなのか?」

先輩がさっきまでの挙動がかっこ悪いと感じたのか妙に落ち着き払って ううん、もう慣れたのか自分の部屋のようにくつろぎ始めた。

早速枕元に置いていたファッション雑誌を読んでいる。


「んーどうなんでしょうか。
もっとオシャレで綺麗な部屋もあるし逆もあると思うし 私の部屋が普通だとは思えないし……一概には言えませんね。」


漫画をたくさん収納するために大きい本棚が3個あるし
普通の女の子はこんな部屋に住んでないだろう。

決して少なくはないとは思うけど
部屋を行き来するような仲のいい友達だって多い方ではないから はっきり普通はどういう部屋だとも言えない。

「ふーん……人によるのか。川津の部屋はこんな感じなんだな」

先輩は雑誌から目を逸らし部屋をまたキョロキョロと観察する。

恥ずかしいからやめい。
あんまり見ちゃうと日記とか黒歴史ノートとか見つけられてしまうかもしれない。
先輩はどうしたわけかそういう嗅覚がある。


「狭くてあまり綺麗な部屋ではないですが時間の許す限りゆっくりしてってください。」


「おお、ありがとう
持つべきものは優しい後輩だな」

先輩がにかり、と笑う。
私が大好きな先輩の笑顔で。

死んでいるのにずるいよ。キュンキュンしちゃうじゃない。
もっと好きになってしまいそうだ。
いや、もっと好きになってる。気持ちだけが積もってくんだ。
私はにやけてしまわないように顔に力を入れる。


おそらくあれは見られていただろうから
今さら隠しても意味なそうだけど恥ずかしいからそうする。


「はいはい。そういや先輩私の部屋なんていていいんですか?
他の友達とかは会いに行かなくていんですか?」


「あっ、そういやそうだな。
川津が俺の事、見えたのが嬉しすぎて
忘れていたけど上川とか隼也とかには会っときたいな。」

わたしは面識はないけど上川とか隼也とかの名前は割とよく出てくるほうだと思う。


いやそれよりもちょっと待ってよ。
今、嬉しすぎてって言ったよね。
そりゃあ知ってる人に姿が見えないとか辛すぎるけどさ 嬉しいじゃなくて嬉しすぎる、なんだ。


「いや、忘れんなよ。友達ですよね。」

割と低めの声を出して誤魔化す。


「ごめん」

先輩が申しわけそうにする。
ちゃんと反省してるみたいだ。


「私に行ってもダメです。ちゃんとあってきてください。」

「うん、そうするよ。あっちで泊まってくるわ。見えなかったら俺の部屋に戻るし。じゃな」


「じゃなって……今日はもう帰ってこないんですか?」


「うんまあ女の子の部屋に止まる訳には行かないし。彼氏でもなんでもないんだしさ。」


「まあ……そうですね 先輩の彼女になった記憶はないです」

なりたいとは思っていたけど いや、思っているけど
そんなことを言えないまま先輩は死んでそれどころじゃなくなっている。

でも、それってなんだか寂しい。

せっかくここに居てくれてるのに。
何故幽霊として現れてるのかわからないけど。


「……もしかして寂しかった?」

先輩がニヤニヤ笑う。


「そんなわけないじゃないですか!!はよ行けや!!!」

その通りなのだがニヤニヤしてるので
はいとは言いたくない。
もう気持ちはバレてるだろうけど この流れでは言いたくない。

定位置を撫でたのをなかったことにされた時点で
脈があると思えない。
思えるわけがないよ。

「おお、怖」

先輩は幽霊のくせに普通にドアから出て行った。
消えるとか透けるとか出来ないのかよ。


「………あっ!4巻!!!先輩マジで何しにここに来たの?」

悪態つきつつも嬉しい気持ちが強くてイラつかない。

昨日はあんなにいっそ死にたいと思うぐらい苦しかったのに まるで嘘みたいだ。
まだ顔がパンパンのままなのに。

先輩が先ほどまでいた場所をぼんやり見る。
ほんと死んでも自由な人だなぁ。


急に眠くなって私は横になり眠ることにした。

そりゃあ色々あったもんなぁ。死んだと思ってた先輩がまた私の前に現れて普通に会話したし。
それにまず昨日はほとんど眠れていなかったし。

私は布団を頭から被った。

今日はいい夢が見れそうだ。

いつかきっと覚めてしまうゆめ

2019-04-30 20:28:42 | 小説もどき
先輩のどうでもいい話をもっと聞いていたかった。


すごくどうでもいい話なのに
一世一代の大芝居のように語り出す様が好きだった。

少しうざくて笑顔がなんかもうずるいぐらい可愛くて
ちょっとズレてる先輩がとても好きだった。


どうでもいい話を顔では はいはいそうですねと言いながら
真剣に聞いていたかった。
その時間が私の大切なくつろげる時間だったから。


昨日までの先輩の定位置をそっと撫でてみる。
もちろん暖かいわけがなくザラザラとした触覚があるばかりである。
椅子の一部逆だっていたところが指に刺さり血が出る。


「先輩………どうして……」


涙がひとつ、またひとつとこぼれ落ちてくる。どうしてだろう。
あんなに昨日泣いたのに。泣きすぎて目が腫れて真っ赤になって顔がパンパンになるほど泣いたのに、まだ涙が出るなんて。

苦しい。この気持ちに終わりってあるんだろうか。



「どうしてだろうね。俺もまだ生きたかったよ」


「そうですよね
先輩もまだ生きたかったですよね。
厭世的じゃなかったし 俺はこれからなんだ、今じゃぱっとしないかもしれないけど
大学生になったらモテるタイプなんだって何回も言ってたし……」


「なんでそれ覚えてんだよ 恥ずかしいから忘れててくれよぉー」


いや、待てよ?私"誰"と話してんの?

間延びした声がした方向に顔を向けると
恥ずかしそうに
へにゃらと笑った先輩がそこにいた。


昨日死んだはずなのに透けてもいないし脚もちゃんとあるし
血もどこからも出てないし顔色も良くて
いつも通りに元気そうである。



「先輩……なんで……てか、いつから………」

先輩の定位置を撫でたの見られていたなら恥ずかしすぎる。
顔が熱くなる。火がつきそうだ。


「まあそれはいいじゃないか。
気がついたら俺は自分の部屋でぼんやり突っ立ってて、家族はなんか俺の事見えないみたいでつまらないし暇だし
3時間ぐらい溜まっていた漫画読んで
いても経っても居られなくなって こうして学校を探検してたんだ」


良くないよ。まあその口ぶりだと見ていたんだろうな。

先輩が突っ込まかったんだから私も敢えて掘り返さないでおこう。
御家族に姿見えなかったんだ。
私の胸もつきり、と痛む。


先輩はなんでもない事のようにいってるけど寂しかったのかもしれない。
だから見える誰かを探したくて学校に来たのかもしれない。


先輩は少しストレッチしてから さっき私が
そっと撫でた席にさも当然のように座った。


ギシリと音が鳴る。


「漫画読んで、いても経っても居られなくなってって……」

なんかズレてるこの感じ。いつもの先輩すぎる。
私はへにぁっと脱力した。
ほんとに死んでいるのか?と疑問に思う。


先輩は私がぐちゃぐちゃに置いていたファッション雑誌を手に取って割と真面目に読んでいる。


「川津は読んだ?放課後川に行こう」


「読みましたよ。先月ぐらいに表紙に惹かれて駅前の本屋さんで買いました。思った通り面白かったです」


「4巻買った?」

「はい。出ている巻全部買ってますよ。そしてちゃんと読んでます」

私は先輩じゃないから貯めたりしない。
遅くても買ってから1週間のうちで読む。


「じゃあ今日貸してよ。
こんな感じじゃあ部活どころじゃないだろうし もう少ししたら帰るだろ?
発売日勘違いしてたみたいでさ、4巻買う前に死んじゃったからさ読みたいんだわ。
小さい町だとはいえさすがに死んだやつが
買いものしてたら大騒ぎなるだろ。 」


「まあ、そうですね。
先輩は決して目立つ存在ではなかったけど
知り合いがいなかった訳では無いから誰かしら気が付きますよね。いいですよ。今日貸しましょう。」


「ありがとう。助かるよ
無駄な一文あったのには目をつぶっておくよ」

先輩はニヤつきながら下手くそなウインクをひとつした。

いや、つぶれてねぇよ。言ってる時点で。てかウインク下手すぎ。
それと私なんで幽霊に漫画を貸す約束をしてるんだろう。

ま。いっか。
どうせこれは長続きしない夢のようなもんなのだから。
どんなに見ていたい夢でも覚めてきたように、この夢だっていつか冷めてしまう。おそらくそう遠くない未来に。



私はまだファッション雑誌を読みたそうにしてる先輩から雑誌を剥ぎ取り、机に乱雑に置いていた雑誌たちをリュックに詰めて 家に帰る準備をした。


なんかよくわからないけれど先輩がこの部室に帰ってきてくれた。
それがとても嬉しい。
私の顔はまだパンパンで目元は腫れてるだろうけど
表情だけは戻っているだろう。

それだけでいいよ。今は。




帰ってきました

2019-04-30 20:18:02 | 日記
こんばんは〜


海から帰ってきました〜


雨が降っていましたが海自体は荒れてなくて
穏やかでした。
まあ風が強くないから当たり前っちゃあ当たり前ですね。


海に行くまでの道とてもワクワクしてすぎだかぁ。
後輩ちゃんと行く時は晴れているといいなぁ。



大好きですお誕生日おめでとう

2019-04-30 00:01:46 | あんさんぶるスターズ!
こんばんは〜


今日はゆうくんのお誕生日ですね

お誕生日おめでとう、ゆうくん。


これからも大好きです。


メガネしてる君も外した君ももうたまらなく大好きです。
かっこよくて可愛くてもう
ひたすらに愛おしいですね。♪♪


これからも成長して行く君が見ていたいな。
改めてお誕生日おめでとう、ゆうくん!