人間には、人前に出て皆の注目を
集めたいというタイプと
決して、目立たない場所でこっそりと
過ごしたいというタイプがいる。
私は後者のタイプ。
出来るなら、ゴキブリの如く、
物陰に隠れ人がいなくなってから
活動したい。
無論、社会活動を行うにあたってそんな
事は出来るはずもないが。
小学高学年になると、
アイドルになりたいという
人たちが出てくる。
その人達は容姿に自信があるからという
わけではなさそう。
皆の注目を浴びたいという願望からという
ふうに見える。
私は全くそれが理解できなかった。
目立つのは恐怖でさえある。
人々の嫉妬や様々な邪念を呼び込みそうで
出来るなら避けたい。
と、まあこんな性格だから
後々の人生がパッとしないのは
許容しないとね。
しかし、フィットネス系のダンスの
ズンバに参加するようになって
そんな私の心の底にある氷河が
段々と溶けはじめた。
集団行動が嫌いな私は皆と同じような
衣装をきてテンション高く皆と
踊るってのに抵抗があった。
(私は運動着で参加)
けれど、激しい運動を行い疲れきって
深い眠りを得たいという気持ちの方が
強かった。
ジョギングや山歩きは天候に左右され
なかなか思い通りにならないし、、、。
例により一番後ろの目立たない
場所で何時も踊っている私。
それに比べ何時も最前列で踊っている
彼女たち。
彼女たちと私の人生ってどういう
違いがあるのかなあ。
キッと何かに雲泥の差があるんだろうな。
そんな事をボンヤリ考える。
人生の下り坂でふと思った。
もう、嫉妬も様々な邪念も
あまり気にならない年となった。
一度くらい最前列でギンギンに
踊ってみたい。
少しずつ少しずつ前の列に
移動して何時か野望を
かなえようとしている。
その日はくるのかな～
チャンチャン。
