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みかんのつぶやき。植物とか妄想とか愚痴とか情報のゴミ。

小春日に逝く

先日、隣家の女性が亡くなった。

子供の頃から家同士仲よく

させて頂いた。血のつながりは

ないが私にとって叔母のような

存在だった。


脳梗塞で倒れて、片麻痺と

なられ、施設で6年間

生活されていたが

このところ体調を崩して

入退院を繰り返していた。


コロナ禍では面会もかなわなかった。

凡そ2年半お会いしていない。


コロナ以前の面会時には

いつも家に帰りたいと言われていた。

自分の体が思い通りにならない

悔しさを訴えられていた。


倒れられた時、救急車を呼んだ

私としてはその言葉を聞くのが

辛かった。


あの時救急車を呼ばなかったら

命はなかったかも知れないが

心の葛藤もなかったのだ。


葬儀は家族葬で行われた。

参列者は私を含め5人。


昔は葬儀には大勢の人が

集まっていたのにと一抹の

寂しさを覚えたが

葬儀の終わった今

家族葬の良さをしみじみ

感じる。


喪主の負担も軽減され、

段取りに急かされることなく

思い出を語り合う時間も

取れた。暖かい感じのする

式だったと思う。


遺影は施設で暮らしていた時の

もので穏やかに笑っておられた。


この6年間、様々な葛藤や孤独を

感じておられたけれど、

それと同時に穏やかで生きていて

良かったと思える時間も

あったのだろうと想像することが

出来て、私の心の荷も軽くなった。


ご遺体は魂が抜け

小さくなり干からびていた。


けれどきっと魂は肉体を

抜け出して輝きを

取り戻して次の世に

向かっているだろうと

思う。  合掌


小春日や思い出語り叔母を焼く

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