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マー君,スー君翻訳に挑む

    
 今日は曇り,時々晴れから嵐。そんな時ご主人の書斎で色々学びます。勿論午後四時の散歩はいつもどおり。今日はご主人からフランス語の詩の訳し方を勉強しさっそくベルレーヌに挑戦しました。(マー君談)

ポール・ヴェルレーヌ「秋の歌」より
   chanson d’automne par Paul Verlaine


  秋風の
  ヴィォロンの
  節ながき啜り泣き
  もの憂きかなしみに
  わがこころ
  傷つくる

  時の鐘
  鳴りも出ずれば
  せつなくも胸せまり
  思いぞ出ずる

  来し方に
  涙は湧く

  落ち葉ならぬ
  身をばやる
  われも,
  かなたこなた
  吹きまくれ
  逆風よ

  (堀口大學訳)


  秋の日の
  ヴィォロンの
  ためいきの
  身にしみて
  ひたぶるに
  うら悲し

  鐘のおとに
  胸ふたぎ
  色かえて
  涙ぐむ
  過ぎし日の
  おもいでや

  げにわれは
  うらぶれて
  ここかしこ
  さだめなく
  とび散らう
  落ち葉かな
  (上田敏訳:題名・落ち葉)


  秋のヴィォロンの
  その啜り泣き
  単調な物憂さよ
  私のこころを
  傷つける

  蒼く息苦しくも
  また,
  刻を告げる

  その調べよ
  私は思い出す
  なつかしき日々を
  楽しき日々を

  私はいま去って逝く
  あの意地悪な風に
  誘われ
  泣き濡れて

  どうか
  告げておくれ
  まるで
  枯れ葉が
  舞うように

  刻の終わりを
  鐘が告げる
  (マー君訳)


 カバ(失礼)のフランス語に耳を傾けるスー君とマー君。いっそのことアポリネールに挑戦しましたよん(スー君談)。

 今日はご主人から生きてゆくうえで大切なことを教わりました。それは『過剰もなければ不足もなく,必要なだけがそこにあり必要なだけ使う』と,そんなふうに感じられることかなあ~。。ご主人はもう自己形成を完了したのでどこにも出かける必要がなくなったので僕たちの世話をやいてくれているのかな?多分そうだよ♪

  ギヨーム・アポリネール
      Guillaume Apollinaire
          1880~1918              


       ミラボー橋  

    ミラボー橋の下セーヌは流れる
      僕らの愛と変らずに
        想い出せば
       悲痛の後の喜びよ

    黄昏が来たりて 鐘は刻を告げる
    日々は過ぎ行き 僕は一人ぽっち

    手を取り合い 瞳みつめ
    腕を組みあい 橋の下
       セーヌは流れる 

    永久の微笑みも 流れるまま
       消えてゆく

    黄昏が来たりて 鐘は刻を告げる
    日々は過ぎ去り 僕は一人ぽっち

    愛は流れゆき 水のごとく
       過ぎし日の
       愛はまぼろし


    黄昏が来たりて 鐘が刻を告げる
    時は過ぎ行き 僕は一人ぽっち

    黄昏は来たりて 鐘が刻を告げる
    時は過ぎ行き 週が去っても
    あの頃はもう 戻らない

    ミラボー橋の下 セーヌは流れる
    時は去り 僕は一人ぽっち 
       「スー君訳」



       Le pont Mirabeau

Sous le pont Mirabeau coule la seine
Et nos amours
faut-il qu’il m’en souvienne
La joie venait toujours apres la peine

Vienne la nuit sonne l’heure
les jours s’en vont je demeure

Les mains dans les mains
      restons face a face
Tandis que sous le pont
      de nos bras passe
Des eternels regards l’onde si lasse

Vienne la nuit sonne l’heure
Les jours s’en vont je demeure

L’amour s’en va comme cette eau courant
L’amour s’en va comme le vie est lent
Et comme l’Esperance est violente

Vienne la nuit sonne l’heure
Les jours s’en vont je demeure

Passent les jours et passent les semaine
Ni temps passe
Ni les amours reviennent
Sous le pont Mirabeau coule la Seine

Vienne la nuit sonne l’heure
Les jours s’en vont je demeure.


アポリネールはポーランド系移民。20歳の時巴里へ来る。ピカソのアトリエで27歳の時22歳の画家のマリー・ローランサンと出会う。しかしひょんなことから二人の愛は破局する。ローランサンと離別してから5年後病に倒れ終焉の時を迎えた。枕元にはローランサンが描いた「アポリネールと友達」の絵が捧げられていた。蝋燭の焔が静かに消え入るようにアポリネールはローランサンの真の愛を知らぬまま静かに息を引き取った。アポリネールの詩はまた句読点がないことでも知られる(スー君解説)。


 ご主人の書斎にはイスラエル建国前に書かれた「聖書研究」などがあった。英国の古本屋で買ったそうだ。キリスト教はVernal Equinox Precession(春分点歳差)であることを知っているのかな?

 フランス語の詩やキリスト教はもういいです。でも中川昭一氏の死の原因の方に興味があるな。米国債購入も拒否したなんて立派。あとはその利子がどこへ行ったかなんだけどなあ~。国民一人あたり3000万円配ってもおつりがくるのに。さてと,散歩の前に一眠り。
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