母の介護をしていたのは、10年を超えていた。
ただ同居していなかったし、介護と言っても普通に様子を見に行く状態が長かった。
期間としては長いが、私は恵まれていた。
月一のランチの会や歌舞伎に行くことによって、たわいない話や愚痴をしゃべることによって、ストレスも解消したし、自分だけじゃないという安心感も得ることが出来た。
夫も母が存命中は積極的に関わってこなかったが、コロナ禍はリタイアしたこともあり、車で施設に連れて行ってくれたり、マンションの管理を手伝ってくれた。
娘も時々、会いに行ってくれ、母も喜んでいた。
緩い介護生活ではあったが、周りの人達のお蔭で一人で悩むことも無く、感謝しか無い。
母自身も多少の認知症はあったが、耳も良く聞こえたので、会いに行ってもおしゃべりを楽しみ、「あなたは誰?」も無かった。
親の介護は綺麗事では済まされない部分が多い。周りの人との良い関係が大切だと思う。