土曜日。
オニイチャンがバイクのメンテナンス&お泊りのため外出し、
入れ替わるように、友人が遠路はるばる東京からやってきた。
ダンテをしばらく観察していた彼女が一言。
「なんかダンテ君、、、虫みたいだね。」
そうなのである。
ダンテは首の動かし方がカクカクしていて、
瞬きをほとんどしないので、とても虫っぽいのだ。
友人が座ると、ダンテは当然のようにそちらへすり寄った。
飼い主面目丸つぶれ。
耳をかいてもらう。
ちら。
顔色を伺いながら
徐々に体を預けていくダンテ。
見惚れるダンテ。
くつろいじゃってるし。
「ああ~そこそこ。」
「そこがたまらんわぁ。」
4ヶ月とは思えない見事なオヤジっぷり。
こんな感じで終始友人から離れないダンテ、
図々しくも猫じゃらしで遊んでもらう。
彼女の家には真っ黒なエジプシャンマウ、アトム君8歳がいる。
猫飼いの大先輩、じゃらし方もプロ級である。
突然ダンテが彼女の手首に噛み付いた。
一気に血の気が引く飼い主。
「だめ!!」
友人が一喝した。
十何年来の友人だが、今まで声を荒げた彼女を
目にした事がない。
ダンテもびっくりし、口を離し目をしぱしぱさせたが、
再び噛み付こうとする。
「だめ!!!」
ダンテは一瞬躊躇するが
ふつふつとこみ上げる怒りに任せ、彼女に喰らいつく。
ダンテを振り放った彼女の手首には
何本ものみみず腫れができていた。
必死に謝るオネエチャンに、気にしないでと笑ってくれた。
「猫は皆こんなだよ。大丈夫。うちのアトムも同じだったよ。」
アトム君は若いころ相当のワルだったらしい。
肩を揺らして歩く姿は不良そのもので、がぶはするわ
自己チューだわで頭を抱える毎日だったが
静かにゆっくり説教したところ、
その日を境に少しずつ丸くなっていったそうである。
猫は獣だからね。
しつけはしなくちゃ駄目だよ。
笑顔で諭されるオネエチャン。
ねえダンテ君、猫じゃらしに興奮しただけだけなんだよねと
友人が優しく声をかけた。
すると何事もなかったように彼女の胡坐にのぼり、
ふんぞり返った。
「あはは。おまえ王様だねぇ。
気の強さはアトムにひけをとらないよ。」
友人は呆れて笑った。
私信:Sちゃんへ
気にかけてくれてありがちゅ。
あなたと美味しいもの食べておしゃべりすることが
なによりもの癒しダヨ。
私信:オニイチャンへ
アネ タイクツ
スグ カエレ
暇すぎて記事が長文になります。
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