「正十六面体」第一話 再会

私には一人の妻と一人の娘がいる普通の高校教師だ、幼少時は「贅沢をするな」とよく昔は父に箸で手指を

殴られたもんだ。そんな厳しい父も先立ちその父の足跡を追うように母もガンを患い、両親を次々に失った。

葬儀場の片隅で泣き崩れていた私を見かけて葬儀場の従業員であった紀子に声を掛けられた。

「どうされたんですか大丈夫ですか！」甲高いあの声に私は救われた、その後2年の年月を経て私たちは夫婦に

なり紀子の連れ子であるリオを授かる事になった。同時に来年から働く新境地での赴任が決定し、新境地には

少し無理をして新築の家を建てた。同僚である犬塚は「寂しいですよね、樫原先生新築祝いに呼んでくださいよ」

と唯一無二の酒飲み友達を失うのかと思うと胸が苦しい、お互い切磋琢磨させながら数学教師の道に邁進した。

犬塚とは10年以上の付き合いで昔はお互い喧嘩早い性格で「いいですかお二人さんここは職場ですよ」と教頭に

説教を食らったもんだ。一念発起し妻の連れ子を十分養えるかと不安になったがいざ引っ越し前日になると私は父と

母の墓前に手を合わしていた、とにかくとても暑い夏の日で今年ついに55歳という年となった。

家族揃っての初めての引っ越しはリオにとってどのように映ったのだろう。大きな家の中では木材のにおいで充満し

期待一杯詰め込んだこれからの生活は素晴らしい生活になるものだと思い込んでいた。しかし、そんな幻想をかき消す

事態が起きる。食器が割れる音、泣き叫ぶ老婆の声、宥めるようとする奥さんの声沢山の騒音が蹴散らかす様に

咄嗟の紀子が「私わかったの隣人は頼子だわ隣に行ってくる」と駆け出した紀子は何度もチャイムを押した。

「うるさいわね！何度もチャイム押さないでよ１」と鬼の形相で紀子を見つめ頼子は既に憔悴し、

壮絶な同級生との再会に紀子は驚いた。どうやら義理の母親の介護で大変そうだが認知症を患った老婆を

特別老人ホームへの入所は考えていないらしい、「こんな年になってなぜあんなお荷物背負う羽目になるのか」

と声にはしないが頼子は紀子を羨ましく睨むように紀子に対する怒りを燃やし始めていた。夫和樹が知らぬ間に

夢のマイホームは地獄へと変わりつつある事実を誰も見抜けないでいた。

短編小説「正十六面体」を楽しめる3つのポイント

短編小説「正十六面体」を楽しむポイントを3つご紹介いたします！

①話が進むことで主人公に関係ない人物が次々と登場する！

第一話のあらすじでも書いていますが夫は元恋人の娘と衝撃的な出会いを果たす紀子も見知らぬ隣人の手荒い
洗礼を受けるといったように話が進む事で夫婦という結びつきの脆弱さをむき出していく。

②止まらない恐ろしい偶然の連鎖、円満な家庭は暗転する

見知らぬ隣人の攻撃はエスカレートし、紀子は耐えれなくなる一方夫の和樹も抱えきれない思いを言えずにいた
和樹の頭の中で「本当にこれは事実なのか」と考え始める。和樹の職場では娘と名乗る女子生徒から大金を
巻き上げられる。

③このようなことが実際起きたらと仮定しながら読んでいただきたい

一体樫原家はどうなるのか予知できない話の結末があなたを待っている！！！

短編小説「正十六面体」がこのサイトに掲載

「平穏な生活をして幸せそうな家族を見てあなたは嫉妬しませんか」
この小説のような環境は誰にでもあると言えます、この小説はそんな日常が時には非日常になると訴えたいのです。
///二話までのあらすじ///

仕事の都合で近くの中古物件に引っ越してきた夫（樫原和樹）と妻（紀子）は娘（リオ）の3人で暮らす。しかし
夫の不在中に隣人の（武田頼子）と紀子が鉢合わせ、昔からの因縁の仲だと聞き和樹は落胆する。
翌日、郵便受けに頼子からの手紙がリオが発見、紀子は祖の文面を見て震え上がる。

不気味な事は夫の職場である高校でも起こる、突然職場に和樹の子供だと名乗る女子学生が和樹に抱き着くといった
事態が起こる。生徒（真理）和樹の元カノが産んだ子供だという事実に愕然、元カノ（嶋敏子）は行方不明である
事を和樹に告白する、だから面倒を見てほしいという真理に和樹は3万の現金を渡した。

そのような状態を偶然見かけた教頭の（青枝智之）は即刻和樹を教頭室へ呼び出す。

一話「再会」二話「愛人」

シンさんが斬る芸能記事１「SMAP」解散について

シンさんの視点で様々な芸能記事をズバッと切ってしまう「シンさんが斬る芸能記事」

ついに問題企画がスタートです不定期で書かせていただきます！

さて今回はジャニーズの看板でもある「SMAP」がなんと全員一致で解散することになった

一つの時代が終わりを告げようとしているのか重きジャニーズの看板は若いグループが背負うことになった

SMAPの解散騒動の中を開けてみれば木村拓哉とあと残りの4人のメンバーの鬩ぎ合いに過ぎない。

無援孤立となってしまう木村拓哉の意思に反して4人のメンバーは「こうして解散となりました」と言う

シンさんはね「本当はどのように思ってるのか」と聞きたい、世界にいるSMAPのファンを置き去りで

それでいいのですか！自己理由で勝手に去っていく事で幕を下ろさせたくない気持ちと5人のスマップ

だったメンバーに今後の活動は個々頑張ってほしいという対照的な気持ちが混在する。

ジャニーズの屋台骨でもあったスマップの解散はたくさんの方の心に悲しみの花を植えてしまったのは

言うまでもない、いつか5人で再結成するその日を私は待ってます、

特定疾患をお持ちの方の就活のメリットとデメリット知ろう②

健常が行う就活と特定疾患者が行う就活は一部分大きな違いがあります。

だからと言って「障害者は優遇される」こんな考えはどうかお捨て下さい。
一部の方は「障害者は甘えてる」「働くことをしないでいる」と思う方がいることが私にとっては心外です！

健常者の就活の場合「自分はどんな仕事に就きたいか」「自分の技能スキルのレベルを知る」この点も大事、
障害者の場合その二点に加え「企業はどのように障害を理解していただけるのか」この点が非常に厄介です。

全ての企業が障害者を受け入れて十分な仕事を円滑にできるかが心配、理解しようとしない企業様もいますよ。
現在の障害者雇用の現実を少し交えメリットとデメリットを軽くまとめます。

メリットとして障碍者本人には自分の病状を理解してもらう権利があり面接時にマッチングに成功し内定を
頂ける可能性が多くなった点、就労経験がなくとも「未経験でも頑張ります」と誠意を企業者様に自分を
売り出せるようになった点はありがたいです。

対照的なデメリットとして時として障害は悪い誤解を招きます、「障碍者は使えない」と考える事業者が
多くいるためです。事業者側に立てば「障害者でも使える人間は採用させたい」という考えが根底にあっても
勝手に「暴れられたりされるのは困る」とか業務に支障を起こし行動をする障害者は排除されるのが現状です

次回は「クローズ雇用を知る」この言葉は障害者自身が自分の障害を隠して就労することを指します。
なぜこのような働き方が恐ろしいのか、例を交えシンさん自身の経験の元クローズ雇用撲滅を啓発します。