特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

PL学園

2007年05月04日 | 高校別

もう記憶は薄らいでいるのですが、優勝インタビューを受ける監督が「教主様のおかげです」という第一声を発したことがありました。私は思い切り引いて、思わずラジオを消してしまったのでした。はい。

優勝が2~3回の高校なら、何年のときと特定できるでしょうが、なにしろ春夏通算7回の全国優勝を誇る「名門」です。今となっては、いつのことだったか特定できるはずもありません。

さて、当初はPLにも特待生制度があるとの報道がなされていました。今の1年生からやめたという内容でした。

波紋広がる「特待生問題」春季大会への出場辞退相次ぐ
(2007年4月25日2時11分  読売新聞)
PL学園(富田林市)が新入生から硬式野球部員への奨学生制度の適用をやめたが、2、3年生は今も制度を活用。同校は「違反かどうか、慎重に見極めたい」。

「慎重に見極めた」結果でしょうが、学校側はこれを否定しています。

PL特待生全面否定 (2007年4月30日06時00分  スポーツ報知)
 春夏7度の甲子園優勝を誇るPL学園(大阪)が29日、野球部への特待制度を適用しているとの報道を全面否定した。24日に共同通信の調べで制度の採用が判明したとされたが、この日、同校の穴田真佐男教頭(61)が「スポーツ特待生という言葉は、絶対に使っておりません」と報道を打ち消した。
 穴田教頭によると、かつて同校で野球部を理由にした特待制度が存在したが、2005年11月の日本高野連による「中学生の勧誘行為の自粛について」という通達前に、制度を改めた。現在は一部の選手が学業成績や経済的な理由による「PL学園高校奨学生制度」を受けているだけだという。

この記事では、05年の11月の「通達前」に制度を改めたことになっています。ところが、毎日新聞は「特待制度:甲子園の優勝校が25校 違反でない強豪」(2007年5月3日 20時30分)で「PL学園(大阪)は高野連の通達後、特待制度を廃止」と報じています。こちらは「通達後」です。さあ、真実はいかに? あてにしないで同校のWebサイトを覗いてみましたが、奨学生制度に関するページはみつかりませんでした。

高校野球で有名なところは?という街頭アンケートをとれば、まず間違いなく5本の指に入ってくる高校です。当然、高野連様とのやりとりはあったでしょう。そのうえで、OKということになったでしょう。

本来、こんなことを詮索する必要などありませんが、どういう内容なら(高野連様的に)OKなのか、誰もが知りたいのではないでしょうか?