有明海の荒尾干潟(熊本県荒尾市)の足長ダコ漁は砂の中に隠れたタコを掘り当てるユニークな漁。4月に解禁されるが、漁協の許可を得れば体験型観光イベントの実施も可能で、13日には他県からの観光客が漁に参加し、手に絡みつくタコに歓声を上げていた。
広がる干潟の表面をよく探すと、小さな卵大の穴とその近くに砂が盛り上がった場所を見つけることができる。穴は足長ダコが潜り込んだ跡。砂の盛り上がりは、タコが呼吸で海水を循環させるため水を吹き出しミニチュアの火山の火口のような形になった所。素人にはなかなか見つけられないが、ベテラン漁師はこの穴を目ざとく見つけ、素早く砂を数十センチ掘り起こし足長タコをつかみ取る。
荒尾干潟には、シギ、チドリ、カモメが乱舞する姿を楽しめるバードウオッチングスポットもあり、荒尾市では、干潟を生かした観光に力を入れていく方針。足長ダコは地域によってはテナガダコと呼ばれることが多い。
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