児玉清さん。

ああ、日曜日が来てしまった。

月～土は仕事があるので、この事実には目をそむけることができたが、

今日、日曜日は、この事実から目をそむけることはできない。

だから、しっかりまとめて、哀悼の念を向けたい。



先日、児玉清さんが天国に旅立たれた。

ロマンスグレーな誠実な俳優さんというのは決して珍しくはないのだけれど、

児玉さんほどユニークさも兼ね備えた温かみのある俳優さんはいなかったのではないか。

私は、児玉清さんが大好きだった。



児玉さんといえば「アタック２５」とおっしゃる方も多いだろう。

また、そこから派生して「博多華丸大吉」とおっしゃる方もいるだろう。

そして、芸能人大会の時に児玉さんが華丸さんと「アタックチャンス」をしたことも私は覚えている。



そんなユーモアを兼ね備えていた児玉さん。

肝機能障害でしばらく休養という発表のときには、

「しっかり治して戻ってきてね」という思いだったのに。



また、児玉さんといえば、組織内の重鎮という役が多かったように思う。

フジテレビ系ドラマ「美女か野獣」で福山雅治さんや松嶋奈々子さんと共演し、

これもフジ系ドラマ「トップキャスター」では天海祐希さんや矢田亜紀子さん、谷原章介さんと共演し、

こののち、谷原さんに「王様のブランチ」司会を勧めたという。

そして、木村拓哉さん主演の「ＨＥＲＯ」でも検事役として出演している。

児玉さんは厳格だが広い見識を持ち、柔軟に判断していくちょっととっつきにくい上司役としては

非常にふさわしい俳優さんだったのである。

現代ドラマでの父親役というのも見たかったですけれど。



児玉さん、あなたの存在は大きかったですよ。

そして、あなたの存在は忘れることはできないでしょう。

これからは、あなたがやろうとしていたこと（司会なんかはできないですけど）

大きな視野で物事を見つめて分析していく、そして誰にでも優しく接していくこと、

この２つを努力していきたいと思います。



天国で見守っていてください。



合掌。