Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『クィーン』

2007-05-17 07:53:46 | 映画 「う段」
『クィーン』  2006年
原題 : THE QUEEN
監督 : Stephen Frears

音楽が良かったですね。
エリザベス女王の、一人の人間としての心理を
深みのある音楽で表現していたのではないかと。

日本のチラシのコピーに
世界中が泣いたその日、
たった一人涙を見せなかった人がいた

ってありますが、
確かに、ダイアナ元妃の突然の事故死は
ショッキングではありました。
でも、そんな大事件でも、そんなことに感情を傾ける余裕無く、
その日生きるのに精一杯の人々が世界中にいた。
ショッキングではあったけれど、実際に涙を流した人が
英国以外にいったいどれだけいたのだろう?

映画は素晴らしく良かったけど、
このコピーはちょっと余計かな、なんて思ったりしました。

このエリザベス女王も、
ダイアナという私人が亡くなったという
ショッキングなニュースに右往左往することより、
母親を亡くした二人の少年の祖母として...
将来、英国王となるであろう若者の見本として...
英国民と王室の中で、自分がやるべきだと信じることを
実直にこなしていただけではないかと。

もちろん、この映画がすべての真実ではないのでしょうが...

最後のほうで、就任間もないトニー・ブレア首相に
「その日は突然やってくる」
と進言しているのが、
今年製作したんじゃないかと思うくらい、
タイムリーでちょっと苦笑しましたね。

↓そして本物...まだまだお元気そうで、笑顔が安らぎますな。


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