Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ジャーヘッド』

2006-02-18 19:53:42 | 映画 「い段」
『ジャーヘッド』 2005年 Sam Mendes監督


ジェイク・ギレンホールは一作品ごとにイイ男になって行く。ピーター・サースガードもしかり。二人共名優になるんだろうな。ジェイミー・フォックスもクリス・クーパーもおいしいとこ取りな感じだし。そーいえば、『24』の大統領出てましたね。

戦争がいかに無意味かということより、戦争がいったい何を理由に始まって何をもって終りとするのか?大義として何を救おうとしているのか?ワケわからなくさせてくれるところが良い。

途中、多くの黒焦げの遺体を目にしたとき、一人が言う 「逃げようとしたんだ...」 戦火を逃れて逃げようとした市民が空爆によって黒焦げになった。そしてスワーフは言う 「忘れるんだ」 そうしないと、自分たちのしていることに疑念が浮かんでしまう。忘れるしかない。

ラストで 「手が銃を覚えている・・・」 みたいな事を言っていた。そのシーンを観ていて、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のやはりラストに近いシーンを思い出した。「元の生活には戻れないことはわかっていた」とかなんとか...
ジャーヘッドの彼らも、決して世間で言われるところの "日常" には戻れないんだろうな。 大した事の起きない "普通の生活" には身体がなじまなくなって.....

人を殺していない、人に向かって一度も引き金を引いていない彼らでさえそうなのだ。戦場で人を殺してきた人々が正常でいられるはずが無いじゃないか。あのバスに乗り込んできたベトナム帰還兵がそのままだ。

最近こんなことばっか言ってる感じするけど、アメリカ合衆国っつーのはまったくもって馬鹿ヤローだな。


最新の画像もっと見る