つぶやき、或は三文小説のやうな。

自由律俳句になりそうな、ならなそうな何かを綴ってみる。物置のような実験室。

鉄道に乗って

2016-01-28 19:29:16 | 文もどき
環状の路線に乗って、一周してみる。
行くべき方面の向かいのプラットフォームから出発する。
居眠りをしてみたり、本を読んだり、ただぼうっとしたり。誰も彼も似たような時間を過ごしている。
それが何かを解決する訳ではけしてないのだけれど、皆が同じ方向へ進んでいる、後ろめたい安心感がある。
進むべき道が見えない身には、敷かれたレールの快さはぬるい泥濘のようなものだ。
あいにくと宮沢賢治は持ち合わせないので、松本零士を読んでみようと思う。次の停車場は、惑星ではないけれど。