つぶやき、或は三文小説のやうな。

自由律俳句になりそうな、ならなそうな何かを綴ってみる。物置のような実験室。

真冬の夜の夢

2017-02-09 21:47:54 | 文もどき
次の人生で就きたい職業に、報道写真家と書いて二重打ち消し線を引く。
ロバート・キャパになりたかったが、なれない人生がいい。それで鬱屈を抱えるのなら、歓迎しよう。それでもって、子どものための写真館か何かに勤めて、倦んだときにバーの止まり木でキャパになれない理由を呟くんだ。
残念だけど、もう戦争なんて起きそうにもないから、と。
たぶん、そのほうがいいように思う。

ちょっとピンぼけ SLIGHTLY OUT OF FOCUS ロバート・キャパ(文春文庫)

半分を過ぎたところ。愛くるしい人柄。
…版元は文春であったか。

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