コンビニエンスストア大手のファミリーマートが、インドネシアに進出する方針を固めたことが5日、分かった。今年度中にジャカルタに第1号店を出店する計画。経済成長が続くアジアの中でも人口が多く、今後の消費拡大が見込める同国に進出することで、海外進出に拍車をかける。
インドネシアでは現在、パートナーとなる現地企業と交渉を進めており、合弁企業を設立するかライセンス契約とするかなど、出店に向けた契約の細部を詰めている。ここを手始めに多店舗展開も視野に入れている。
ファミマは韓国や台湾など、海外6カ国・地域に店舗を構え、6月末現在の海外店舗数は9930店と、国内の8388店を大きく上回る。2015年度には海外店舗数を1万5500店にまで引き上げる計画だ。
連結経常利益に占める海外事業比率は10年2月時点の約7%から、15年には約20%に高める方針で、新たな海外進出先を模索していた。
インドネシアは、世界4位となる約2億3800万人(10年)の人口を有し、好調な個人消費に支えられ05年以降、5%前後の経済成長を続けている。他の日本のコンビニチェーンでは、セブン-イレブンが27店(3月末現在)を出店するほか、ローソンも6月に現地企業とライセンス契約を締結、今夏の出店を計画している。(佐久間修志)(2011年8月6日付フジサンケイビジネスアイ朝刊)