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『真田丸』11話「祝言」 生きてるからこそ汚い。そんな時代に流れる血。

2016-03-22 17:10:08 | 大河
2016年大河『真田丸』11話「祝言」のネタバレ感想のようなものまとめ 




室賀殿の「黙れ小童」、その理由。きりちゃんだけ現代語、その理由


※前半と後半の落差激しいのでご注意ください。




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■副音声で10話をおさらい


「酒をすする氏政(ズズズズズ)」

氏政のすすりを逃さない副音声ありがとう。


「夜、家で作兵衛が寝ている。庭に信繁と梅」
「うめを見る信繁。恥ずかしそうに頷く梅」
「梅のお腹に手を当てる信繁、その手に手をのせ微笑む梅」
「梅の方を抱く信繁」
「寄り添い、星空を見つめる2人」


リア充過ぎて心臓痛くなった副音声。

「馬上で指揮をとる信幸。櫓門に兼続。馬を進める信繁。
櫓門から信繁を見下ろす兼続。鉄砲を向けられたまま兼続を見つめている信繁。
信繁を見つめる兼続。一礼して兼続の前を去る信繁。
戻ってくる信繁を目で追い指揮を執る信幸。櫓門から見下ろす兼続」


ゲシュタルト崩壊しそうになる副音声。


結果、あまり復習になってない。



■土曜スタジオパークin沼田



昌幸パッパと出浦さんが沼田に来ました。
草刈さんと寺島さんの身長差…カップルの身長差……

その草刈さんも寺島さん(扇子パタパタ)が連発したのがこれ。
「本(脚本)が面白いとたまらない、役者は」

この先さらに面白くなるんだなと高まるワクワク。
(あえての群馬でそれを言っちゃうお二人、このまま防府市にワープして同じことを言ってください。)



やだ草刈さんかっこいい…!!
というか「かっこいい」でまとめていいのかわからない…!!




■徳川ダークサイド


前説長くなりましたが、ここからが「11話」です。

 
家康たんのドヤ顔と、ダークサイドに堕ちた近藤さん。

乱世を生きぬく、これからを左右する重要な局面でポーカーフェイスが出来ない室賀さんに
「室賀殿は人が良い」
家康の目が怖かった。
もう完全に室賀殿が捨て駒になってる。

 

そんな室賀殿や信尹おじさんのこの微妙な心の機微が、心に突き刺さる。



■ほとんど正室




・正室
・ほとんど正室 ←new!!
・側室




■ああ真田兄弟


 



「えっいつから」
「いつからって何をもって」

「キッスでしょ」
「そういう話は、三谷脚本の大河とはいえ、いくらなんでも…」


 
「そんな顔してやることはやっておるのだな」
「はい!」


おいこら、そこの真田兄弟www



■またもや母上の調略に失敗


お梅と祝言をあげたい信繁。
策でもって母上を落としにかかることに。


熟女落としにかかるタイプの三十郎さん。


(その指を鼻につっこむかと思ったなんて言えない)



信繁の策は盛大に失敗。
そんな信繁に、膝枕が通用しなかったパッパのアドバイス。
昌幸パッパが母上の説得にかかるのですが、「祝言はやらないよね」「うん」と思わず。


「(あっやべ)」

ひでえwww



■きりちゃん、受難



ねえ内記さんもww何の話なのww

父ちゃんからこんなことを言われ、ラブラブリア充っぷりを目の前で見せつけられた傷心のきりちゃん。
そんなきりちゃんに声をかけたのは信幸兄ちゃん。


きり「(黙れ小童ぁ……)」



■上田平を見下ろして




 
「海土淵のの上田平に築かれていた城が完成した。これ以後その城は真田の拠点となる」

有働さんのナレーションだけなのにかっこいい。



■「黙れ小童」


 
「室賀さん化粧水何使ってるんですか?」
「(何この子どうしたの)」



「浜松に出かけたか」と信幸に問われた室賀殿。
いつもなら「黙れ小童」が飛んでくるのに、それができなかった。


「黙れ小童」が出るか出ないか。
それを見極めるために唐突に信幸に質問させた。
このことが昌幸たちに家康と室賀の陰謀を確信させてしまい……

「黙れ小童」が象徴していたものをこの形で魅せるという脚本の巧さよ。

ところで



お ま え が い う な ! !



■もう泣きそう


 

ダークサイドに落ちていく室賀殿に涙が出そう。



お兄ちゃんの優しさに涙出そう。



■愉快な女性たち


室賀をおびきよせるため信繁の祝言は執り行うことに。
気に入らなかったのはこの人。

 

親子で一致。



気に入らない人はもう一人。

 

C3PO(きり)とR2D2(うめ)のルークをめぐるやりとりだと思えばきりちゃんうざく見えない現象。


それでもこの人は健気に、信幸の言いつけ通り信繁を宴会場から外に出さないようにと体を張って。



こうちゃんやればできる。
(交霊の儀式ではありません)





■和やかさと緊迫感


華やかで和やかで愉快な祝言。
同時進行で進む、室賀VS昌幸。

 

こうちゃんが面白おかしく踊ってる裏では、室賀殿と昌幸が対峙している。
もうやだ心臓痛い……




信繁は知らない。

出浦さんが間者を斬っていることを。


 

( 脈 が 飛 ん だ )

まだ乾いていない血。このリアリティがいい。





■室賀正武



「わしの前にはいつもお主がいた。だがわしは人として武士として、お主に劣ったと思ったことは一度もない」

室賀殿やだやめて涙が出る。

「帰る」と言い出した室賀は、「おぬしの家来にはならぬ」と昌幸に耳打ちをし、その瞬間。




■命が途切れる音



内記に袈裟懸けに斬られた室賀。
這いずる室賀の息遣い。
出浦が首を後ろから切り裂く。

その音。

聴覚で感じる「命がここで終わること」




■生きてるから、汚い。




血が、汚しが、本気だ。
室賀殿が声を出せないのとか本気だ。

NHKの本気だ。


真田丸はいい。真田丸はいいぞ。



全ては真田のため。

そんな真田昌幸の汚さ。


それが生きているということ。
室賀が昌幸と共にが生きてきたということ。




 

 

汚いのは昌幸だけじゃない。みんな汚い。

隙を突こうとした室賀殿も。
きりを守るために刀を振り下ろした内記さんも。
信繁に瞳を見せなかった出浦さんも。
信繁と目を合わせようとしない信幸も。
梅を守る前に「読めました」と言っている信繁も。


みんな汚い。

でも必死だ。
生きてる。

綺麗事じゃ生きられないそんな時代なんだ。
生きてるからこそ汚い、そんな時代なんだ。




一人だけ違ったのが、「大河ドラマらしからぬ現代語」を使うきりちゃん。
彼女の怒りと悲しみに満ちた言葉でふと気づかされる『汚さ』と『生命』。

もしかしてそのためにきりちゃんを用意していたのだとしたら、三谷さん凄すぎる。





■どこへ向かうのか。


 

昌幸、信幸、信繁の3人で立った場所。
信幸と信繁だけで立つ。

 

愛する人のために泣き怒ることができなかった。
涙を堪える信繁に目をやる信幸の目。
その辛さと優しさと厳しさ。



「私は、どこへ向かうのですか?」
「悩め、源次郎。それでも前に進んでいくしかないだ。今の我々は」


これからどこへ向かうのか。
答えを出してもすぐにわからなくなる。そんな時代。

序盤のコミカルな様子は想像もつかない信繁のまっすぐな目線が痛かった。




■だまこわロス


前半との落差が激しかった11話。
早くも「黙れ小童」ロス。



















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