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気ままな小説書き

気ままに小説を書いてます♪

生徒会は陰陽師!? 1

2010-05-21 15:26:00 | 生徒会は陰陽師!?
「やばいっ!遅刻するぅ~」
なかなか青にならない信号を見て安倍紫稀は焦っていた。今日は朝礼があるのだ。
「あぁもう!入学二日目で遅刻は不味いって!」
信号に向かって怒っていると、上から声が・・・
「そこのお前っ!どけぇ~~~~!」
いや、怒鳴り声と共に何かの生物が紫稀の真上に落ちてきた。
紫稀が何かと上を仰いだ瞬間、
   ゴチッ!
何か痛そうで嫌な音を出しながら紫稀と何かの生物らしきものはぶつかった。
「痛ぁい!」
「いてぇ!」
紫稀と上から降ってきた生物と同時に声を上げた。
紫稀は顔面を押さえ、その生物らしきものは毛むくじゃらで、頭らしいところを可愛らしい短い前足で押さえていた。
紫稀の大声で何人かの人が立ち止まって紫稀の方を見ている。
「な、何でもありません!」
紫稀はその変な生物をつかんで学校に急いだ。
 予鈴が鳴ると同時に紫稀は教室に滑り込み、鞄とその変な生物らしきものを机の上に放り投げた。
「そこから動かないで!十五分したら戻るから!」
言い終わらないうちに体育館へ走り出した。
 なんでよりによってこんな日に物の怪あうなんて・・・

 いつもは真夜中に霊などを見る。確かに私は小さい頃からこの世の物でない物が見えてしまう。しかも困ったことに会話もできて、触ることもできてしまう。

 実際、そんな自分が嫌いだ。

 小さい頃、霊と人間の区別がつかなくて皆の前で霊と話しをしてしまった事がある。そして皆にも見えていると思っていた。周りの大人たちは、何もない空間に話しかけている私を障害者と勘違いして、自分の子供と関わりを持たせないようにしていた。
 小学校中・高学年ぐらいの時に、霊は私にしか見えていないとやっと理解できた。だから、霊や物の怪などは見えない振りをしていた。

 でも、大抵見えるのは夕方の日が沈み始めた頃からとか、昼間見えてもそれはとても強い霊気のあるものだけだった。

しかも、それは『霊』なのだ。物の怪の類は闇の陰の力がないとでてこれないのだ。
だから日が出ているときにに『物の』怪が見えることは今までなかった。

日の出ているうちは、霊力が弱く、陽の力が強いから出てこれないはずなのに・・・

あれはどうして・・・?

なんとか間に合った朝会中に下を向いてそんな事を考えていたら、ふと気配を感じて出入り口を見ると、さっき拾った物の怪がいた。



あとがき

『生徒会は陰陽師』を読んでいただきありがとうございます。
どうですか・・・?
長編になるのでいつ完結するか全く予想が立ってません・・・笑
頑張ります!


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たむ☆)
2010-05-26 09:00:56
楽しみしてるょ~
頑張ってねツ
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Unknown (YUUKI)
2010-05-26 17:45:34
ありがと~
頑張る
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面白いです! (襟川)
2010-05-27 15:07:36
な、なんて引き込まれる内容!
すっごく楽しいです^^

応援させてもらいますね☆
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Unknown (YUUKI)
2010-05-27 17:20:26
ありがとうございます!
嬉しいですねぇ☆
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