和貴の『 以 和 為 貴 』

憲法九条改正のみを考える


 日本国憲法
 第九条
   日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  二項
   前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。



 簡単にいえば、日本国は"戦争の放棄"そして"軍隊を保持しない"ということであります。

 "戦争の放棄"とは、侵略はもちろんのこと自衛のためのものであっても一切の戦争と武力行使はあかんということです。そして"軍隊を保持しない"とは、ずばり軍隊を保持したらあかんということです。

 ・・・で、それで国を守れるの?(もうひとりの自分が現れました。)

 守れるはずがないですね。

 ・・・じゃなんで戦争の放棄やら軍隊を保持しないという条文が憲法に明記されてるの?

 それを話しだしたら長~くなるから、ネットや本で調べてみてね。

 ・・・ふむふむ。なるほど、なるほど。現存する自衛隊の歴史もなんとなく理解できたよ。自衛隊の人たちって憲法では違反とされていながらも、だけどオイラ国民のために日々の訓練とかで大変な想いをされているんだねぇ~

 そうなんですよ。それに訓練だけでなく、日本人としての心構えなんかもきちんと学んでられてて、有事の際はほんとうに頼りになるんだよ。大災害時の活躍も知っているでしょ。

 ・・・へぇ~、日本人としての心構えねぇ~。それって何なの?

 う~~ん、思いやりや真心みたいな、そして誰かれ分け隔てることなく困っている人を助ける、そんな感じのようなものですよ。

 ・・・ふ~~ん、思いやりや真心かぁ。誰かれなくってことは外国人も助けるの?

 そうだよ。過去の日本の兵隊さんは外国の方々を大勢助けたりもしてきたよ。それがたとえ敵方であってもね。最近では世界各地で起こった大災害のときなんかも派遣され、人命救助や人道支援などで大活躍されているんだよ。

 ・・・すごいね。じゃ早く憲法九条を改正させやんとね。

 たしかにそうなんだけど、少~し自分のなかでモヤモヤしたものがあるから、正直なんともいえないんですよね~。これまでは明らかに憲法改正論者というよりも自主憲法制定論者だったんだけども。

 ・・・自衛隊はいらないってこと?

 そうではないですよ。国を守るためには軍隊は絶対必要不可欠ですからね。

 ・・・じゃ、そんなに深く考えなくても結果は見えてるんじゃないの?

 もし戦争が起こったとき、真っ先に出撃していくのは自衛隊の方々ですよね。

 ・・・そうだよ。国民と国家のために出撃するんだよ。

 その国民のなかにはわたしのような日本人も含まれるわけですよね?

 ・・・当然やん!それが自衛隊の仕事やねんから。

 そこがちょっと引っかかるんですよね。わたしのような平和ボケの人生を歩んできた国民のために、自衛隊の方々がその尊い生命を賭けなくちゃならないことに。

 ・・・そら公務員やねんから仕方ないよ。税金も払ってきたんやしね。それがあの人たちの公務やねんで。

 (ムカっ)税金さえ払っていればあとは知らんぷりですか?この国には自衛隊の方々に限らず、平生より国を想い、より善い国家へと願い行動されておられる一般庶民の方々もおられるんですよ。そのような方々のために自衛隊の方々のその尊い生命を賭して出撃されていくというのなら話しはわかりますが、わたしやあなたのように何も考えず反省もせず自由や平和を弄んできた者のために出撃されていくというのは、とてもではないですが容認したくはないですね。ですが、やはり自衛隊の方々にはそんな区別もないということも事実でしょうから、ほんとうに悩みどころであります。

 ・・・そうだね。言いたいことはわかる気がする。これまで散々「自衛隊は違憲だ」と叫びながらも、「大災害時には自衛隊の支援は必要だ」とか吐かす奴らもいたからね。

 なにも日本人全員が全員、深く考え行動しなくちゃならないってこともないんですよ。一家にひとりで良いんです。その一家の長たるものが深く考え、もし有事があった際には家族全員をきちんと誘導できるようにしていれば良いんですから。

 ・・・昔の家父長制みたいな?

 そんな大層なものではないと思いますよ。自分の家族は自分が守る!という意気込みさえあれば。何からなにまで国家に依存するのではなく、自分の出来る範囲のことをきちんと把握していれば、そうした意識をもつだけでも多くの生命が救われるはずとだと思いますからね。

 ・・・そんなもんなんかな?

 〈二宮尊徳さんは、幼くして父母を病で亡くされました。しかし尊徳さんは幼少の身でありながらも一家の長となるべく勉学に励まれ、二十歳のころには一家の立て直しに成功されたのでした。〉そんな尊徳さんを偉大な人ととして戦前の尋常小学校や国民学校、なかには戦後の小学校などでも生徒さんたちに教えられてきたそうですが、いまとなってはほとんど教えられなくなりましたね。もちろんわたしたちも教わっていませんでしたね。

 ・・・うん。

 こうした意識をひとりでも多くの国民が育んでいくことで、憲法九条改正だけでなくあらゆる条文の改正も可能となります。従って憲法九条のみの改正だけでなく、その他の条文も含む抜本的改正、そして教育基本法の改正、これがわたしの真に望むものでありますが、なかなか現実は厳しいように思いますね。

 ・・・だよね。現実的にいって不可能やね。

 今回、大量の支那公船がわが領海内を脅かしているという報道を知っていますね。

 ・・・うん。

 なぜ、日本国政府はなにも行動を起こさないのでありましょうか?

 ・・・ビビってるんかな?

 それもあるでしょう。なんせ現在の政治家や幕僚長などに、実際に戦争の指揮を執った人はいないのですから。しかしそれ以上に現職元職問わずにこれまで総理大臣や防衛大臣の自衛隊員に対します言葉をみると、その多くが「あなたがた自衛隊員の生命を守るのが我々の努めである」という旨を述べています。この言葉の真意はなんでありましょうか。その答えというものが今回の支那公船に対しての政府の言動に顕れているようにも思われますが。

 ・・・ハッ!これはもしや、オイラ国民の生命よりも自衛隊員の生命の方が???

 それはどうだかわかりません。ひとつの考え方としては有りなのかも知れませんが、自民党というのは党是が自主憲法制定でありますからね。決して憲法九条のみ改正ではないということであります。これ以上は無駄に詮索するのはやめておきましょうね。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 本来、日本人というのは如何なる立場であろうとも、問題が起こらないように先手先手を打つ政策を実施してきました。ところが戦後は、後手後手の政策ばかりであります。それは次世代に託す政策へと変貌し、そのしわ寄せが現在の現役世代に重くのしかかってきているのです。

 憲法改正ごときで国民が二分し、賛成だの反対だの・・・

 そもそも憲法というのは、政治家や憲法学者がその中身を定めるものではありません。国家国民の代表が定めるものであります。代表とは斯ち元首であります。元首、それは天皇陛下であります。

 われわれ日本国民は天皇の定めるところに忠実でなければならず、天皇陛下は国家国民の安泰をお祈り続けられるのであります。そうした信頼関係が復権されますことをこころより願う次第であります。


 御免・・・



 

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コメント一覧

ゆぅすけです。
Unknownsさん、こんにちは!
http://blog.goo.ne.jp/yusuke1012/e/022c47596a264b0b067d7176c21f9a93#comment-list
専門的なコメント有難うございました。
まずもって、最高法規である憲法よりも上位の法律とは?
そして、憲法が最高法規であるべき由縁が基本的人権とは?

わたし如きの考えでは憲法よりも上位の法は存在しないと考えますが。そして憲法とは国體に沿っものでなければならないのでは、と考えています。
Unknown
憲法は最高法規ではあるが、憲法に書かれている事が、憲法よりも上位の法律(不文法であっても)に違反していれば、当該条文は無効である。 そのように解釈すべきなので、自衛隊は合憲であるし、集団的自衛権の限定的行使も合憲なのである。 簡単に言ってしまうと、9条の条文を憲法に書く事自体が、あってはならないことだった。 なぜならば、憲法が最高法規であるべき由縁である基本的人権の尊重に反しているからである。 
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