この画像は以前里親募集で掲載した雄鳩です。
この鳩の作出者は茨城県のＡ氏です。
Ａ氏より埼玉県のＢ氏が新ドイツ鳩として購入しました。
Ｂ氏が鳩飼育を休止することになり私の所に来ました。
欠点として、頭が小さい・嘴が細くて長く厚みが無い・コブの形が悪い・体形が長くて細い等があり、私の鳩舎では種鳩として使えるレベルでは無いので里親に出すことにしました。
ただ、この鳩を見ていて本当に新ドイツ鳩なのかな？とちょっと疑問があったので１度だけ作出してみようと思い、せっかくなので当舎でも上位に位置する雌鳩を配合してみました。
結果はこんなのが出ました・・・
新ドイツ鳩とは言えませんね。
雄鳩に何かしら別の種が入っているのは間違いないです。
Ａ氏の鳩舎では仮母と新ドイツ鳩崩れが一緒に飼育されている部屋があるので、恐らくそこから出て来た鳩なんでしょう。
例えば血量的には新ドイツ鳩７５％・その他２５％で新ドイツ鳩の占める割合が多いとしても、この若鳩のように見た目がその他２５％に出た鳩は新ドイツ鳩とは言えませんね。
この若鳩に何度も新ドイツ鳩を掛けていけば新ドイツ鳩風の鳩は作れますが気の遠くなるような話です。
もちろんＡ氏の鳩舎では個室で作出しているモノも居ますので、直接何度も通い脚環を入れる時から予約をするか、完成された種鳩を希望すれば、良い新ドイツ鳩を入手出来ると思います。
たぶん2006～2008年頃だったかな・・・「○○○さんが沢山持って行ったよ」「インターネットで売ってるみたいだよ」とＡ氏が事あるごとに言ってました。
Ａ氏曰く「あの人は全部売っちゃうんだから何でもいいんだよ」「ちょっとでもドイツが入ってれば仮母だっていいんだからカゴごと売ってやったよ」なんて言ってたな。
あれを新ドイツ鳩として購入した人達が気の毒でなりません。
関東では、良い鳩を出しても直ぐに売っちゃう商売人と言われてるんだよ。
だから良い鳩を入手するのは難しいんじゃないのかな。
因みに雄鳩は仮母として出しました。若鳩は仮母小屋行きです。