この寝てばかりいた事が
今 振り返ってみれば
とても大切だったと解る。
翌年の2009年は 昨年の分を取り戻す気で
元気に過ごそう! とはりきっていたが
父があんな事になって それどころではなかった。
肉親を亡くすというのは
想像以上に落ち込むもんなんですね。
私は 父と そんなに深い絆を 感じてはなかった。
なのに こんな悲しみが存在するとは・・・
40年も生きていれば 私もそれなりに
悲しみの経験を積んでいたつもりだった。
友人が肉親を亡くしたと聞いたら
気持ちをそわして
心痛を察するように努めてきた。
でも そんな事は
本当にちっぽけな想いだった。
何かが すっぽりと抜け落ちて 途轍もなく心もとなく
生きるという根源が 緩く軽く薄くなってゆく。
そんな感覚に 気がつくと包まれていて
自分が自分でないように思えた。
生きる力が 一気に落ち込んだんだろう。
でも 私は元気だった。
だって1年間寝てばかりいたから・・・
気持ちと身体が リンクしなかった。
精神的には辛かったけれど
身体はすこぶる元気で
週末の大阪通いもやり通せたし
落ち着いてからは
中国地方を中心に 小旅行へも出掛けられた。
落ち着いた頃・・・
それは秋だった。
以前から 秋が大好きだった。
食べ物は美味しくなるし
しっとりとした季節は 気持ちもほぐれる。
ただ 昨年の秋は 今までと違った。
格別 飛びきりな秋だった。
あの紅葉の美しさは 忘れられないだろう。
特定の場所や木々でなく
昨年 私が見た紅葉 すべてが美しかった。
その美しさは 心に染みわたり
深く感動している自分がいた。
人は何のために生きているのか?
その問いに
私は「感動する為に生きている」と答えた事がある。
今年も紅葉は美しい。
夏の暑さが厳しかったせいで
早くに葉を落とした木も多い。
粘り強くとどまった葉っぱ達は
最後の生命の炎を 燃やして
美しく立派に色づき 私を魅了する。
岡山の紅葉は 今年は2週間程早く
私のランニングコースの運動公園も
先々週位から 秋真っ盛りになった。
燃え立つ木々を眺めながら走っていると
昨年の事を想い出す。
紅葉に励まされ 慰められ 勇気づけられた日々を。
昨年は あんなに父に問いかけていたのに
最近は 少なくなった。
生きるってのは
ほんま図太くって ずうずうしくって
苦しくって 切なくって おまけに 悲しい。
でも だからこそ 面白くって 素晴らしいのだ。
先日 再び サロマのTさんとマラニックに出掛けた。
今回は 岡山市内~和気の28キロコース。
メンバーは Tさん・Uちゃん・H君・私の4人。
前回の日生カキオココースは
幹線道路沿いが多く 走るのが後半大変だったので
今回は中道を通るコースになった。
田畑が広がる 岡山らしい長閑な光景。
一カ月前より 季節が移り 空気が澄んだせいか
より清々しく 快適な足運びで進んでいく。
河川敷き沿いを走っていると
橋を通り過ぎ このままだと行き止まるコトに気がついた。
通り過ぎた橋は もうかなり遠い。
隣岸へ 渡れるんじゃないか?
大の大人4人 裸足になって 手を取り合いながら
怖々 川を渡り始めた・・・。
もちろん 無理。
でも もしかしたら!?って ドキドキ感と恐怖感!
堪らなく面白かった。
あ~ ムダなコトって
なんで!? こんなに魅力的なんだろう☆
この河川敷き沿いでは いろんな人々が集まって いろんな遊びをしていた。
カヌー・ラジコン飛行機同好会?・サッカー・野球・・・
「リュックに重り入ってる?」
野球少年らしい スポ根を感じる質問は 可愛かった。
残念ながら 蒜山リュックには 着替えのみ。
河川敷きで のんびりし過ぎたので
その後は あまりおしゃべりもせず 真面目に走った。
良い調子で15キロ地点を過ぎ
目的地へ 余裕で 14時までに到着できそう! と喜び始めた時
前方に「キリンビール工場」発見!
できたてビールが呑めるかも!?っと
少々渋る3人を無理やり 引っ張っていき
見事 できたてビール券を 1人2枚ゲットした!
たった15分の工場見学で できたてビール2杯☆
最高だね。まったく!
しかし・・・
みんな 後10キロ近く走らなくちゃいけないから
1杯しか呑まないと言うから 驚いた。
1番麦汁だけで作った「1番しぼり」しぼりたては
驚異ののどごし☆☆☆☆☆
こんな幸福を 1杯で 放棄するなんて!?
「この券を捨てたら だあちゃんに怒られる」と言いながら
(だあちゃんは練習不足・那覇マラソン前という事で不参加)
みんなの分を貰って ほとんど私が飲み干した。
再び河川敷きを走る。
広くて 自由で 活気ある 澄んだ空気。
酔いも手伝ってか? 最高に良い気分☆
ゆっくり ゆっくり 進んでいく。
そして
私は タヌキの死骸を踏みかけた・・・らしい。
タヌキの死骸。初めて見た。
すでに肉が腐敗し あばら骨が見えていた。
でも 顔の部分は まだ立派に残っている。
ほんま踏まなくて 良かった(涙)
知らなかったらいいけど
知ってしまったからには このままにはしておけない。
埋めるのは無理だけど
せめて 再び 踏まれる危険のないように
草むらに放り込みたい。
今日知り合ったばかりのラン友・H君。
この提案に 顔が引きつっている。
そんな顔色は無視するしかなかった。
だって タヌキの死骸は 結構デカく 生々しい。
私一人では 絶対に無理だったから。
二人で 枯れ木を使って
なんとか 草むらへ 放り投げる。
まあ これも 見方によっては 可哀想だけど
踏まれるよりは いいだろう。
少し死骸に触れた手が 猛烈に獣臭かった。
荒行!?を 一緒に果たして 距離が近くなったのか?
みんなのビールが 本格的に回ったのか?
獣臭い匂いに興奮したのか?
この後 目的地まで
彼に 相当 いろんな事を
無防備にベラベラ語ってしまった気がする。
恥ずかしいから もう逢いたくなかも・・・トホホ~。
道中 再び タヌキの死骸を見つける。
しかし 今度は線路沿いに横たわり
まだ 死にたて ほやほやなご様子。
これは 身の危険度の方が高いから 見なかった事にした。
それにしても 1日で 2度も見るなんて。
初めてが 普通になっていくって こんなモンなんだろう。
先を走っていたTさん・Uちゃんと合流し
15時無事目的到着。
「結局 こないだと同じ時間なったね~」
みんなで 笑い合った。
今回の目的地は 和気にある イラン人経営の「ピザキング」
イラン人の焼くピザは 美味しいというよりも
見た目も味も すべて 異国で エキゾチックだった。
不思議な味の魅力と赤ワインの香りに包まれながら
「もう この感覚から抜けられないな~」
お腹の底から 強く感じた。
もう自ら 都会に住まないだろう。
もうずっと前から感じているコトだけど
大阪にあるマンションに暮すコトはないだろう。
改めて 強く そう思った日だった。
11月から 新しいスケジュール帳を使っている。
その手帳には 来年2011年度のカレンダーと
翌年2012年度のカレンダーが載っている。
来年の予定は もうなんとなく決まりはじめている。
再来年 2012年は どうなるんだろう?って思った時
気がついた。
2012年4月以降 もしかしたら
私は もう岡山にいないかも知れない。
だいたい転勤は ほぼ4年周期。
じんっと 胸が 痛んだ。
今 振り返ってみれば
とても大切だったと解る。
翌年の2009年は 昨年の分を取り戻す気で
元気に過ごそう! とはりきっていたが
父があんな事になって それどころではなかった。
肉親を亡くすというのは
想像以上に落ち込むもんなんですね。
私は 父と そんなに深い絆を 感じてはなかった。
なのに こんな悲しみが存在するとは・・・
40年も生きていれば 私もそれなりに
悲しみの経験を積んでいたつもりだった。
友人が肉親を亡くしたと聞いたら
気持ちをそわして
心痛を察するように努めてきた。
でも そんな事は
本当にちっぽけな想いだった。
何かが すっぽりと抜け落ちて 途轍もなく心もとなく
生きるという根源が 緩く軽く薄くなってゆく。
そんな感覚に 気がつくと包まれていて
自分が自分でないように思えた。
生きる力が 一気に落ち込んだんだろう。
でも 私は元気だった。
だって1年間寝てばかりいたから・・・
気持ちと身体が リンクしなかった。
精神的には辛かったけれど
身体はすこぶる元気で
週末の大阪通いもやり通せたし
落ち着いてからは
中国地方を中心に 小旅行へも出掛けられた。
落ち着いた頃・・・
それは秋だった。
以前から 秋が大好きだった。
食べ物は美味しくなるし
しっとりとした季節は 気持ちもほぐれる。
ただ 昨年の秋は 今までと違った。
格別 飛びきりな秋だった。
あの紅葉の美しさは 忘れられないだろう。
特定の場所や木々でなく
昨年 私が見た紅葉 すべてが美しかった。
その美しさは 心に染みわたり
深く感動している自分がいた。
人は何のために生きているのか?
その問いに
私は「感動する為に生きている」と答えた事がある。
今年も紅葉は美しい。
夏の暑さが厳しかったせいで
早くに葉を落とした木も多い。
粘り強くとどまった葉っぱ達は
最後の生命の炎を 燃やして
美しく立派に色づき 私を魅了する。
岡山の紅葉は 今年は2週間程早く
私のランニングコースの運動公園も
先々週位から 秋真っ盛りになった。
燃え立つ木々を眺めながら走っていると
昨年の事を想い出す。
紅葉に励まされ 慰められ 勇気づけられた日々を。
昨年は あんなに父に問いかけていたのに
最近は 少なくなった。
生きるってのは
ほんま図太くって ずうずうしくって
苦しくって 切なくって おまけに 悲しい。
でも だからこそ 面白くって 素晴らしいのだ。
先日 再び サロマのTさんとマラニックに出掛けた。
今回は 岡山市内~和気の28キロコース。
メンバーは Tさん・Uちゃん・H君・私の4人。
前回の日生カキオココースは
幹線道路沿いが多く 走るのが後半大変だったので
今回は中道を通るコースになった。
田畑が広がる 岡山らしい長閑な光景。
一カ月前より 季節が移り 空気が澄んだせいか
より清々しく 快適な足運びで進んでいく。
河川敷き沿いを走っていると
橋を通り過ぎ このままだと行き止まるコトに気がついた。
通り過ぎた橋は もうかなり遠い。
隣岸へ 渡れるんじゃないか?
大の大人4人 裸足になって 手を取り合いながら
怖々 川を渡り始めた・・・。
もちろん 無理。
でも もしかしたら!?って ドキドキ感と恐怖感!
堪らなく面白かった。
あ~ ムダなコトって
なんで!? こんなに魅力的なんだろう☆
この河川敷き沿いでは いろんな人々が集まって いろんな遊びをしていた。
カヌー・ラジコン飛行機同好会?・サッカー・野球・・・
「リュックに重り入ってる?」
野球少年らしい スポ根を感じる質問は 可愛かった。
残念ながら 蒜山リュックには 着替えのみ。
河川敷きで のんびりし過ぎたので
その後は あまりおしゃべりもせず 真面目に走った。
良い調子で15キロ地点を過ぎ
目的地へ 余裕で 14時までに到着できそう! と喜び始めた時
前方に「キリンビール工場」発見!
できたてビールが呑めるかも!?っと
少々渋る3人を無理やり 引っ張っていき
見事 できたてビール券を 1人2枚ゲットした!
たった15分の工場見学で できたてビール2杯☆
最高だね。まったく!
しかし・・・
みんな 後10キロ近く走らなくちゃいけないから
1杯しか呑まないと言うから 驚いた。
1番麦汁だけで作った「1番しぼり」しぼりたては
驚異ののどごし☆☆☆☆☆
こんな幸福を 1杯で 放棄するなんて!?
「この券を捨てたら だあちゃんに怒られる」と言いながら
(だあちゃんは練習不足・那覇マラソン前という事で不参加)
みんなの分を貰って ほとんど私が飲み干した。
再び河川敷きを走る。
広くて 自由で 活気ある 澄んだ空気。
酔いも手伝ってか? 最高に良い気分☆
ゆっくり ゆっくり 進んでいく。
そして
私は タヌキの死骸を踏みかけた・・・らしい。
タヌキの死骸。初めて見た。
すでに肉が腐敗し あばら骨が見えていた。
でも 顔の部分は まだ立派に残っている。
ほんま踏まなくて 良かった(涙)
知らなかったらいいけど
知ってしまったからには このままにはしておけない。
埋めるのは無理だけど
せめて 再び 踏まれる危険のないように
草むらに放り込みたい。
今日知り合ったばかりのラン友・H君。
この提案に 顔が引きつっている。
そんな顔色は無視するしかなかった。
だって タヌキの死骸は 結構デカく 生々しい。
私一人では 絶対に無理だったから。
二人で 枯れ木を使って
なんとか 草むらへ 放り投げる。
まあ これも 見方によっては 可哀想だけど
踏まれるよりは いいだろう。
少し死骸に触れた手が 猛烈に獣臭かった。
荒行!?を 一緒に果たして 距離が近くなったのか?
みんなのビールが 本格的に回ったのか?
獣臭い匂いに興奮したのか?
この後 目的地まで
彼に 相当 いろんな事を
無防備にベラベラ語ってしまった気がする。
恥ずかしいから もう逢いたくなかも・・・トホホ~。
道中 再び タヌキの死骸を見つける。
しかし 今度は線路沿いに横たわり
まだ 死にたて ほやほやなご様子。
これは 身の危険度の方が高いから 見なかった事にした。
それにしても 1日で 2度も見るなんて。
初めてが 普通になっていくって こんなモンなんだろう。
先を走っていたTさん・Uちゃんと合流し
15時無事目的到着。
「結局 こないだと同じ時間なったね~」
みんなで 笑い合った。
今回の目的地は 和気にある イラン人経営の「ピザキング」
イラン人の焼くピザは 美味しいというよりも
見た目も味も すべて 異国で エキゾチックだった。
不思議な味の魅力と赤ワインの香りに包まれながら
「もう この感覚から抜けられないな~」
お腹の底から 強く感じた。
もう自ら 都会に住まないだろう。
もうずっと前から感じているコトだけど
大阪にあるマンションに暮すコトはないだろう。
改めて 強く そう思った日だった。
11月から 新しいスケジュール帳を使っている。
その手帳には 来年2011年度のカレンダーと
翌年2012年度のカレンダーが載っている。
来年の予定は もうなんとなく決まりはじめている。
再来年 2012年は どうなるんだろう?って思った時
気がついた。
2012年4月以降 もしかしたら
私は もう岡山にいないかも知れない。
だいたい転勤は ほぼ4年周期。
じんっと 胸が 痛んだ。