琴子のナイチンゲール誓詞

 

ナイチンゲール誓詞

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん

わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。

われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、

悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。

われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。

わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、

わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。

われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

 

入江君がいて、初めて私の人生の価値がある。

 

バカの一つ覚えのように、

１５歳の時から、

高校の入学式の時から、

彼だけが好きで、

毎日、毎日、彼のことを追いかけていた。

高校３年になり、思い切って告白をしたけれど、

見事玉砕。

けど、運命のいたずらなのか、

それとも…恋愛の神様が味方をしてくれたのか、

彼と1つ同じ屋根の下で暮らすようになり…

 

冷たい男だと一時は好きなのをやめたと思っていたけれど、

見え隠れする彼のさりげない優しさに触れる度、

やはり好きなのだと自覚していった日々。

 

辛いこともあったけれど、

彼と一緒にいたらどんな時間も楽しかった。

そして、バクゼンとしていた自分の夢が

いつの間にか、不動の志となった。

 

彼がいて初めて私の人生は意味がある。

 

クールで周りの人に何の興味もなく、人を寄せ付けないような人が

医師になるのが夢だと私だけに教えてくれた日から、

私の夢は前だけを、彼だけを見つめ進んで行った。

 

われは心より医師を助け、

わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

きっとこれから、何があろうとも、

彼に寄り添い、力を合わせ、

ナイチンゲールの誓詞のように

ふたりで頑張っていくことでしょう。

 

 

このナイチンゲールの誓詞を

入江君に「言ってみろよ」と言われ、

入江君の腕に抱かれながら、涙ながらに読む琴子。

この儀式に間に合わなかったけれど、

名古屋から飛んで帰ってきてくれた入江君。

その気持ちも嬉しくって。

でも、

ナース服を着て、ナースキャップをつけて

この「ナイチンゲールの誓詞」を彼に伝えると

自分たちに夢に少しだけ、近付けた。

心新たに、これからのふたりの夢を

誓う琴子は…やっぱり泣いちゃうよねぇ～

そして入江君。

この時、原作でも台湾版でも

琴子を抱きしめはするけれど、

kissはしません。（笑）

けど、

ふるぽん＠入江はするんだなぁ～

それはきっと、琴子の努力を、

自分の為に、自分と一緒にいる為に頑張っている姿を

誰よりも彼は知っているからなんだなぁ。

そんな健気な琴子が、可愛くって愛おしくって…

がんばれよ。っていう、入江君なりの

エールのＫＩＳＳ

ナイチンゲールがやきもちを妬かないことを祈る。