ゆんちゃん日記

市原市議会議員岡村由美子の日記です。
日々に出会ったこと、感じたことをつづります。

2月20日(月)今、飯館村で起きていること

2012-02-20 08:47:53 | Weblog
いちはら市民ネットワークの総会が日曜日、youホールでありました。
2階の会議室が埋まって、たくさんの方がかけつけてくださった。
私の地元の辰巳台からも、初めてお見えになった方がたくさんおられ、心強くうれしく思いました。

2時半から始まった2部は
「今、飯館村で起きていること」
飯館村の酪農家長谷川健一さんの講演会でした。
さらに会場には人が増えていきます。

福島弁で力強く語る長谷川さん。
この一年間、ぎりぎりの状況におかれながらも、そのときどきで、決断を下し、地元の村のリーダーシップをとってこられた。
強靭な精神力、体力、判断力です。
原発事故直後の信じられないくらい高い放射線量の値に対し、
報道の規制がかけられ、
御用学者が村をまわって「安全安心講和」を村人にしてまわったとの信じられない話。
女子高生が「自分たちは子どもは生めない」と・・・

長谷川さんの最後に語った
「福島を差別しない」
「事故を風化させない」
二つの言葉を身に刻みました。

2月12日(日) 『大往生したけりゃ医療とかかわるな~自然死のすすめ』

2012-02-12 08:36:16 | Weblog

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
幻冬舎新書で1月31日付けで出版された本。
2月の11日には第3刷が早くも発行され、関心の高さがうかがえます。

日本人の平均寿命は年々長くなっている
だけどその最期の過ごし方ははたして、幸せなのかな?
自分はどうしようか
・・・そんな思いの方があんがい多いのではないでしょうか?

団塊世代より上の方と話をすると
「自分の死」が視野にはいってきたという方にたびたび出会います。
しかし、自分の死というものはなかなかイメージしづらい。
とくにほとんどの人が病院で亡くなっており、身近な人の死に出会うことが少なくなっている。

著者は京都の老人ホームの付属診療所所長。
お年寄りを数多くみとり、1996年より市民グループで「自分の死を考える集い」を主宰して16年目になります。
ユーモアたっぷりの実におもしろそうなあつまりです。参加してみたい。

「『死』という自然の営みは、本来穏やかで安らかだったはずです。それを、医療が濃厚に関与することで、より悲惨で、より非人間的なものに変貌させてしまったのです」
「私などは、有名人じゃないので失うものがない、おまけに先が短いので怖いものがありません。いろいろ好き勝手に書かせていただきましたが、ほんの少しでも、参考になれば、望外の喜びです」
と、「はじめに」に書かれていますが、自分の死を病院任せ、人任せにしたくないと漠然と思っている人にとっては、一読の価値が大いにあるのではないかしら。

私自身、ALSで亡くなった母の胃瘻、気管切開、人工呼吸器をつけないという最期の選択を経験して、
「死と医療とのかかわり方」は自分自身のテーマであるのです。

私も近場で「自分の死を考える集い」なんていうのもやってみたいな、なんて思いました。
「生」が見えてくる気がするのです。


きょう、鹿児島で母の7回忌。
都合で帰れませんでしたが、このところ母のことをたびたび思い出しています。

2月6日(月) 辰巳台はほんとうに助け合える地域なのか?

2012-02-06 14:37:43 | Weblog
辰巳台地区地域福祉関係者の合同研修会が帝京平成大学で行われました。
今年で24回目。

「一人が一人を連れてくるという意気込みで」「辰巳台をよくしたいと思う人はだれでも参加できます!」と案内にもありましたが、80人以上の参加。
震災後の今年の研修会はとくに転換期を意識させるような手ごたえにあふれていました。

まずは社協の事務局長の平野修夫氏の基調講演。
平野さんは辰巳の地域福祉にことのほか力をいれてアドバイスくださるありがたい存在です。

地域福祉についてのわかりやすいお話。
社協も計画をつくり、一歩一歩着実に進めている様子です。

4月から市内の4つの地域でエリア推進センターがはじまり、平成25年までには11の社協の支部が地区社協へと移行予定です。
地域住民一人一人の生活を支えるためにの大きなポイントは「拠点」

東部エリアのみにはまだ、拠点施設の整備が整っていないので、国分寺台の事務局で担っているとのこと。
エリア内の拠点施設を早急に確保する必要があります。
11の地区社協の拠点も他市の先進例を参考に確保していくことが地域福祉推進に欠かせないことと思います。
予算も含め、市との連携が欠かせません。

なにはともあれ、こんなに身近な同じまちの方たちと丸一日かけて、膝つきあわせて辰巳台の課題を語り合い、共有する機会を与えていただいていることにほんとうに感謝です。
ほかに経験しえない貴重な勉強の機会であることが、ものすごく肌に染みます。

「辰巳台はほんとうに助け合える地域なのか?」と
辰巳台中学の教頭先生がなげかけた言葉が印象的でした。

子どもをまきこんで先進的に福祉教育をしてきた辰巳台は
福祉は県内でももっとも盛んな地域です。

しかし、いま裾野がひろがっていないのではないか、
町会加入率も60%を切っています。
大きな災害が今後起こったらどうなるか?
少子高齢化がすすんだらどうなるのか?

広げたい、次世代につなげたい、そのためにはどうしたらいいのか、
なかなか先をはっきりしめせなくとも、参加者のみんなが心ひとつになって、
「辰巳台をよくしていきたい」という思いがあふれていました。


山本さんも一緒に参加。


2月5日(日) 精神障がい者の地域での暮らしを支えるために

2012-02-05 07:38:23 | Weblog
金曜日、小沢さんと
地域活動支援センターⅠ「はばたき」を訪問しました。

「はばたき」は精神障害の方の相談や日中の居場所としてつくられたもの。
鶴岡病院の小河院長と、センター長の安部さんに医療現場と福祉の話をうかがいました。

自立支援法になって、精神障害が知的、身体障害にくわえて、福祉の対象になりました。
しかし、精神障害には医療の介入が欠かせません。
医療分野との福祉をどうつなげていくかが、課題です。

とくに統合失調症の場合は急性期といわれる緊急の場合に、すみやかな受け入れ先の確保が必要になりますが、千葉県の精神医療センターと市内の精神科の病院が連携などは、他県に比べるとおおむねうまくいっているのではないかということ。

統合失調症の場合は社会的入院といわれる、長期の入院が問題となっており、
ここ数年は地域で暮らせるような受け皿作りが少しずつすすんでいます。
グループホームは10か所に増えています。
アパート暮らしを望む人も多いのですが、やはり一人暮らしはハードルが高い・・・
今後の課題のひとつです。

精神障害が五大疾患のひとつになったことからもわかるように
統合失調のみならず、うつ病など、この分野の患者が増え、早急な対応をはかる時期にあるということでしょう。

4月から高齢者と同じように障がい者にもケアマネジャーの制度がはじまります。
ひとりひとりのケアプランをしっかり立てることは、地域で安心して暮らしていくために欠かせないこと。
大きな前進です。。
この制度が本市でしっかり機能していくように、勉強し、提言していきます。

地域の居場所である精神障がい者の地域活動支援センターⅢ型もさらに必要です。
Ⅰ型の「はばたき」を中心に、精神障がい者の地域での暮らしを支えるしくみをもっと強くしていくことが、いま求められています。