「あのニャ、清盛さんって、なんのかんの云ったって、結局おにゃの子を使って偉くなったひとやん。そこを抜かしたら太政大臣ニャんかにはなれなかったワケで。で、嫌われてたのはホンマやろ？ とすると、清盛さんってどんなヒトかヒトコトで云うなら女の子を利用して偉くなった嫌われ者って要約できるんダケド、それだけじゃ大河の主役にはなれない。するってーとたとえば周囲に嫌われながらも平安な世の中の実現するため、非情に徹して女子を利用して偉くなっていきましたみたいな清盛さん像でお話を作ることが考えられるけど、そんなヨゴレなの、松山ケンイチさんにはさせられんし、やらせたら非難ゴーゴーやし、そもそも前時代的で今の時代にもあってないよニャ？
結局、アイドルに果てしなく近い俳優さんが主役をはるよーな今の時代の大河ドラマなんて、ドロドロキタナイ中でうごめく魑魅魍魎って部分と、その部分とは関係なく、時にキタナイ者たちに足をひっぱられながらも、どこまでも清浄でカッケー少年（のココロの）主人公が頑張ります
って構造にするしかないんだよニャ で、そーゆーのんにすると、大概主人公はドロドロと切り離されて、アツく清々しく爽やかで、なんやほもほもしくなり、実際NHKもそんなん狙ってる…って、狙ってねえとは云わせねえよ？ 狙ってなきゃ、たとえば平盛国役に上川隆也さんなんぞもってこねーダロ？ ま、清盛さんをBL脳にするワケニャイカンので、奥さんとはラブラブでどこまで～も爽やかなんだけど、昔の少女漫画の脇キャラか恋愛ゲーの攻略キャラみたく、出てくる男どもみなナンデカ主人公のコトを好きになり、勝手にアツく見守ってくれるんじゃね？ 『平清盛』はニャ、広く世界を見、革新的な考えで世の中を変えようとしたピュア盛さん。けれども、周囲の古い考えの貴族さんたちには理解してもらえず足をひっぱられ… でもでも、それでも前を向いて夢を追い、時代を爽やかに駆け抜けたのでした 実は清盛さんは、おにゃのこを使ってアレコレしたよーに見えますが、権力にはまったく興味がなく、権力者になったけどそんなんさっさとヤメて貿易とかに夢中になっていたのでした。悪いのは清盛さんの足をひっぱる前時代的な貴族だったのです
そして平家は滅びましたが、清盛さんの革新的な考えは後の世に受け継がれ武士の時代になったのでした、オワリみたいな落としどころにどーせなるんだろ？って、配役表見ただけでプンプンニオイましたニャ」
（つづく…）
