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ほろ酔い日記

 佐佐木幸綱のブログです

二つ星レストラン・オ-ベルジュ・ドゥ・イル

2012年06月27日 | エッセイ
もう一つ。フランスの写真。
帰国直前に行った、二つ星レストラン・ オ-ベルジュ・ドゥ・イル。
ソーヌ川を車で20分ほど遡ったところにある島(中州)にあるレストラン。


まず屋外のソファーに座って、前菜で食前酒を飲みながらメニュー選び。それから4時間以上かけての食事である。


①前菜は、ハーブと季節の野菜の揚げ物。


②フォアグラの香りのカプチーノ風きのこのヴルテ。このスープは、うまかった。


③アルプスの鱒のオレンジソース グリーンアスパラ・キャビア添え。真ん中の黒いのが、キャビア。


④アレトン羊の鞍肉のベルサイユ風(ユネスコ世界遺産パーティのための作品)


デザートは以下(写真はない)。
⑤リヨン産チーズのセレクション
⑥カラメル入り小さなプリオッシュ 赤と黒のフルーツ添え、ヴェルヴィエンヌ入りミルクジャム
(世界の御菓子チャンピオン・パスカルモリネ氏ご推薦)
各料理に合うグラスワイン付きで、一人約260ユーロ

食事に4時間も5時間もかけ、何百ユーロもかけるのは、昔の王侯貴族の生活を疑似体験する楽しみなのだろう。
9時ごろまで明るかった夏時間の夜も、食事が終わった11時過ぎにはもう、すっかり暗くなっていた。

マルセイユにて

2012年06月21日 | 日記
5月末、ベランダからマルセイユの港が見えるホテルで2泊。
SDカードをカメラから出して、コンピュータに入れたところ。
もう半月前のことになってしまって、なんとなくすっかり昔のような気分である。久しぶりに海を見てやや昂奮気味だったのを思い出す。
   

 遊覧船で10分ほどのイフ島はデュマの『モンテ・クリスト伯』で知られる島。一面に薄紫のマロウの花が咲き、鴎が楽しそうだった。この島の鴎は満ち足りているような感じ。
行ってみて巌窟王という黒岩涙香の日本語訳のすばらしさにあらためて驚く。素晴らしい!
   

マルセイユの地下鉄駅には、列車の絵が描いてある。どういうつもりなのだろう。
  

新鮮な魚介類は久しぶりだった。




 

武川忠一さんを偲ぶ会

2012年06月16日 | 日記
 4月1日に逝去された武川忠一さんを偲ぶ会が、6月12日夜、私学会館・市ヶ谷アルカディアで開催され、参席した。「音」の人、歌壇の人、早稲田の人が集まって、武川さんの人柄そのままの温かい雰囲気の集まりだった。花は白一色。宗教色のない、シンプルな感じが実によかった。



 フランスから帰って、集まりには「心の花東京歌会」しか出たことがなかった。多くの人と久々に会った。中でも近代文学の榎本隆司さんに会ったは10数年ぶりか。源氏物語の三田村雅子さんとも久しぶりに話をした。

 私は、早稲田大学に入学し、窪田章一郎研究室に出入りするようになって、武川さんと知り合った。
 武川さんは1919年(大正8)生まれ(金子兜太さんと同年。竹山広さんより1年上)。私の父の10歳下になる。年齢的に、一番上の兄貴という感覚で50年近くお付き合いいただいた。就職の時、結婚の時など、一番最初に報告・相談に伺った。ずいぶん、さまざまに、お世話になった。
 武川さんの訃報を聞いたのは、朋子にきたメールで、ケルンにいたときのことだった。寒い寒い夜のこと、しんと寂しく、寒さが見にしみた。
 
 馬場あき子さん、篠弘さん、来嶋靖生さんら、スピーチに立った多くの人が、武川さんの代表歌「ゆずらざるわが狭量を吹きてゆく氷湖の風は雪巻き上げて」に触れていた。私も、この歌を引用しながら、武川さんの短歌の根底にある「含羞」についてしゃべった。武川忠一と石川一成の二人の歌から、私は現代短歌における「含羞」のあり方を教えられた気がする。
 諏訪湖のほとりにこの歌の歌碑があるのを、大学院の合宿で院生たちといっしょに見つけた。その折の写真を探したが、見つからない。

パリ日本文化会館

2012年06月02日 | 日記
パリの日本文化会館は、エッフェル塔が近くに見えるいい場所にある。写真のようなガラス張りの立派な建物。暑い日には、氷あずきとか、宇治金時を売り出したら大盛況だろう。
  

 この日に合わせて、「心の花」の有志14人が、日本からわざわざパリまでやってきてくれた。東京勢だけではない、宮崎、長崎からも来てくれた。ありがたいことである。
  

 これで、講演の全予定が無事、終了。パリ在住の美帆シボさんと、バスク料理屋でワインで乾杯した。