もし、いま1つだけ魔法を使えるとしたら。
何にしよう。
んー、むずかしい。
こうしたい、ああしたい、これほしい、そういうものはたくさんある。
原発静まれ、お家がほしい、お金がほしい、あっちこっち旅したい、自由きままにしたい、カツ丼食べたい?・・・
カツ丼?
そう、私の生まれた地域には、ソースカツ丼というのがあって、とても美味しいのです。
ソースカツ丼というと福井県が有名ですが、日本の各地にちょこちょこあるようですね。
私の生まれた地域では、食堂でカツ丼を注文するときは、ソースカツ丼なのか煮込みカツ丼なのかを言わなければならないのです。
それで、たまにソースカツ丼を食べていたのですが、津波のせいで多くの食堂が店じまいをしてしまいまして、普通のカツ丼でさえ食べるのが難しくなってしまいました。
さて、魔法が1つだけというと、なに?
カツ丼食べたい。
よ、よしなさい! そのようなことで魔法をつかうのは。
食べたい。
や、やめなさいってば! 魔法がもったいない!
・・・・・・
カツ丼食べたい! テクマクマヤコン~!
ゲッ!
・・・・・・
でもって、そのテクマ・・・コンってなに?
ん、おまじない? 魔法の?
で、どういう意味?
えっ! 意味がない? ふ~ん、そーなの?
・・・・・・
カツ丼は?
もしものはなしだから、なしなの?
ふーん、じゃ~、おしまいね。
まる秘レポート
テクマクマヤコンとは、言葉をひっくり返して作ったもので、もとは「熊食ってウンコ山」という言葉のようです。
テクマク→くまくて…くま食って
マヤコン→んこやま…ぅんこ山
あまりに下品な言葉なので、本当のことを言えなかったようです。