だらき

徒然なるままに書いていきます。ヨロシク。。

幕が上がる

2015-03-29 11:53:56 | 日記
本日、「幕が上がる」という映画を見た。ももクロ主演ということがが話題となっている映画であるが、レビューも高い評価も得ていたので どのようなものかと思い 、鑑賞していみた。

感想としては、予想以上に良い出来。まず、ももクロの演技が非常に自然。青春を謳歌してますって感じで 、とりあえず(理由は不明だけど)青春映画を見たかった自分が求めていた内容。彼女らの笑顔が本当に自然に見えて、よほど演技力が高いのか、マネージャがももクロの強みはその自然さにあると見抜いて、それらが損なわれないように手を打っているのかどちらなのだろうかと考えてしまった。
まぁ過剰に元気なアクションと、上目遣いの演技は受け入れられなかったけど、それはごく一部のシーンのみ。


また、演劇経験のある先生役の黒木華が格好良くて素晴らしかった。個人的には、ももクロ以上に存在感があり、「映画内で誰が一番好きな役者か?」と聞かれたら、ももクロを差し置いて彼女と答える。ああいう、サバサバしているけど、内にはすごく情熱を秘めていて、ピンポイントのところで褒めてくれる人というのはカリスマ性があるように見えるなと強く感じた(ただ、身近にああいった人がいるので、手放しで褒められるわけではないことも忘れてはいけないが。あの性格だと、合わない人も多そう)。

しかし、あの映画だと、ももクロが黒木華に出会って半年であそこまでの大変貌を見せるわけで、いくらフィクションとはいえ、若いと成長スピードが全く違うと実感。高校生のあの半端じゃない輝きは何なのだろうと色々と考えてしまった。働くと、もっと一体感を持って、もっと丁寧に入念にアクションを取っているはずなのに、きらきらしたかんじはあんなに出ない。もっとベンチャー寄りだとか、営業よりの会社は違うのかもしれませんが。


映画のせりふで、好きな言葉は二つ。

黒木華がももクロの赤に言う「色々考えているじゃない。言葉にしないだけで。」という言葉。赤の子は、最初から演劇する理由を問われてもよく分からないと言うのだが、なぜか演劇を続け、最後には才能の片鱗を見せるわけだけれども、彼女の場合、単に言語化ができなかっただけで、内にに秘めていたものはあったのだろうと推測。違和感にしろ、情熱にしろ、感じてはいるのだけれど言葉にならないものって、自分はたくさん抱えているから、非常に共感できた。もちろん、なんで言語化できないのかという分析はしたほうがいいのでしょう。

二つ目は、国語の先生が言う「宇宙は君たちの何倍の速さで広がっていて、君たちは宇宙の端にはたどり着けないが、列車でどこまでも行くことはできる」ってセリフ。
確かに世界は大きすぎるし、変化のスピードも凄まじいんだけど、人間は遅いながらもどこまでも歩むことはできるよねってことを確認できた。抽象的で具体的出ない言葉って扱いが難しいけれども、この言葉については純粋に励まされた。やっぱり、宮沢賢治や谷川俊太郎ってすごい。


最後にホントに下衆なコメントで申し訳ないけど、あのまま各メンバーが演劇にのめりこんだ後のリアルな展開も描いてほしい。スポーツもそうだけど、青春の輝きがそのまま大人の社会で受け入れられるわけではないので、そこでどう折り合いを見せるのか見たい。
一緒に行った彼女が言っていたけど、ももクロ赤が大学で演劇にのめりこみ、20代中盤になってもバイトしながら演劇つづけ、同じような演劇+バイトの彼氏と同棲しつつも、今後の自分の将来について悩む、とかいう展開が激アツ。それでもって、今まであんまりお金のこと気にしていなかったゆっこの実家(工務店)が倒産し、彼女も自分の行く先に悩み、一方でがるるは看護師としてたくましく生きて二人とは対照的という展開も妄想してしまった。後6年くらいしたら続編公開で、題名は「幕が下がる」でいかがでしょうか。