りんぐさんが調剤薬局は処方箋通りに薬を揃えて袋に入れるだけの簡単なお仕事だと言っていた。
確かにそうかもしれないけど…。
ジェネリックの名前を覚えるには成分名を知るのが一番。6年制卒の人は学校とか実務実習で成分名に慣れている。
毎日目にしていると自然と覚えるかと思いきや実は間違えて覚えてしまっていたり、似たような名前で惑わされたりする。
ちゃんと覚えたつもりなのに、併用薬の欄を埋めるとき、検索しても出てこないのは微妙に間違えているからだ。
外来が混んできて作業がスピードアップしたとき、薬の名前と薬効、外観、規格の違いの有無などが頭に入ってないと効率悪いったらありゃしない。
一包化の監査では外観の特徴や刻印も把握していないと長期処方にたちうちできない。なんせ他の作業と平行して進めないといけなかったりするから。
薬剤師ってある意味聖徳太子がごとく一度に何個もの作業を平行したり、複数の人と会話したりすることもある。
頭の回転がよくないとできない仕事だ。
もはや調剤がメインの時代は終わっていて、簡単な調剤は機械が行い、ピッキングはテクニシャンが行う薬局がふえてきた。
勤務先でも軟膏を混ぜるのも錠剤を半分に切るのも機械が行ってるし。
じゃあ薬剤師の仕事は何か。
監査、投薬、服薬指導、薬歴記載?
ゆくゆくは監査も袋詰めも機械化されるみたい。処方箋スキャンすれば全自動調剤マシンが調剤してくれる試作機はすでに出来上がってる。
薬剤師の仕事は人対人の接客業へと変貌し、薬局のなかで処方箋を待つのではなく、施設やご自宅まで足を運んで薬の管理はもちろんチーム医療の一員として職能を発揮するだけではなく患者様や家族の相談に乗るというのも重要になってきた。
日常の投薬時にも様々な質問が投げかけられるし、電話での問い合わせもいろいろ。
遠慮して医師には言えないホンネとか、素朴な疑問に耳を傾け、アドバイスしたり。
もはや薬局薬剤師の仕事は袋詰めの域を越えていて、だからこそ6年制卒が欲しいわけで。4年制卒は置いていかれまいと必死に勉強し、己を磨く。
自分自身に足りないものがたくさんあるからまだまだ学ばないと、と思いながら実行が伴わない…。
本はいろいろみつけて手に入れた。
積ん読ではなく、必要なところから読まないと。
薬歴のチェックが厳しくなった。
個別指導ではかなり厳しく言われるそうだ。
それを意識し過ぎると薬歴のための聞き取り調査と化してしまう。
投薬時のやりとりは簡単そうで難しいし、何が飛び出すかわからない。
楽してお金は手に入らないってことだね。
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実際に現場にたつとやはり病院と調剤薬局には温度差があって6年制卒の人が病院に行ってしまうのがわかるような気がします。
これからの調剤薬局は時代の流れに即して変化していかないといけません。勤務先も大幅に業務内容が変化していきます。
病院直営のサービス付き高齢者住宅や介護施設が当たり前になり、来年度の法改正で多くの調剤薬局がつぶれて行くことでしょう。
病院での経験が今になりとても役立っていますが高度な内容についてゆくには甘いことなど言ってられないな、と感じています。
有資格者だ、医療人だ言うなら、テクニシャン的なことはできて当然、やはり患者様の相談にのるとか、医師に提案するとか、学術的なこととか、そこをやって当たり前じゃないな?本来、それが薬剤師の「師」である先生の意味になるわけだから。
私が言いたかったのはそれです。