ゆうくんちの日常

ショウガイジの居る家庭の日常をありのままに。

「音楽」と「出会い」

2005年02月26日 | リエの気持ち
今日、S嬢のPC日記のS嬢さんから頂いたトラックバック/「障害」と「尊厳」を熟読して、S嬢さんが、私の「黒い」部分も含めて「肯定」して下さったことに感謝しつつ、思い起こしたことを。

私は「この歌詞がいいんだよねぇ」ってことを、あまり言えないタイプ。何だか照れくさくて。
心の中を見透かされそうだし(←見透かされて当然な話)色々勘ぐられるのも面倒臭い。
そんな曲がった性格でも(?)音楽で元気づけられたことが度々ある。

今でも不意打ちで聴かされると、涙腺のスイッチが誤作動してしまったんじゃないかと思えるほど動揺してしまうのが「夜空ノムコウ」だ。
自分の意思で聴く分にはもう平気なのだけど。
これはゆうやのあゆみ「はじまりの詩」で少し触れているけれど、ユウヤがSMAPのメンバー全員の真似をしながら歌って聴かせてくれていた曲。
発症前後の様々なシーンが思い出されて胸が潰れそうになるのだが、この曲の次に「たいせつ」という曲が発売されたときは、ユウヤはまだ入院中で、本当に時間がどんどん過ぎているのだということを実感して辛くて聴けなかった。
だけど、見るともなく付けていたテレビから、この曲を歌うSMAPをポケーッと見ていたら、歌詞が耳にすーっと入ってきた。
うわぁ。なんて素敵な曲なんだろう。今のわたしの気持ちにぴったりだ。
そう思ってから、車の中ではこの曲をかけて大声で歌いながら走った。思い出の曲。

それから、「いいなぁ」くらいの好きな曲やアーティストはいたけれど、何かに影響を受けるほどの音楽にはなかなか出会わなかった。
それが一目(一聴?)惚れしたのが三木道三の「明日の風」という曲。
司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』にインスパイアされて書かれた詞という。
もう歌い出しから膝の力が抜けるくらい衝撃を受けた。当時そんな気分だったのだろうと思う。
喜び勇んでアルバムを買った。そこに収められている曲は全て素晴らしい曲だった。
中でもわたしがパワーをもらったのが「 BIG UP! Feat.Brian&Tony Gold
(*ココは無料会員登録していないと歌詞が見られません。ゴメンナサイ。)
ちょっとした世の中の障害に遭った時、この曲をガナリながら次の策を練ったものだ。

毎朝「おはよう」「行ってきます」と帰宅後「ただいま」「おやすみ」のキスを、ユウヤに欠かさないヒロ。
何故だか判らないけれど、その時の2人の様子を見ていると、もう9年になろうとしているのに鼻の奥がツーンとするのだ。
「ユウヤ本当はもうオヤジからチューされるなんて嫌だろうな…。でも仕方ない!可愛いから!」と言いつつ、またまたチューするヒロに、呆れ顔のユウヤ。
その2人にぴったりだなぁと思った曲が、クレイジーケンバンドの「かわいいかわいいかわいいベイビー」
(*ベネッセこどもちゃれんじのCM曲だった)
この曲はベストアルバムに収録されているだけだからか、残念ながら歌詞がどこにも掲載されていない。

そして、S嬢さんから贈られたこの曲。「sailing day
ああ…何だろうな。S嬢さんと出会ったことも、それがこの時期だったことも、この曲を贈られたことも、全て用意されていたような感覚だった。
「この曲はユウヤにじゃなくて、わたしに向けられた曲なのだ」とすぐに理解出来た。
ブログを通じて、それから直に会って肌で感じた「わたし」を見て、この曲のことが浮かんだのだというのがとても嬉しいし、ありがたかった。
S嬢さんが私を思い、贈ってくれたこの曲も、わたしにとってまた大事な曲となったのだ。

「自分を責めるな」「力まないで」「頑張らなくていい」「まだそんなこと言ってるの?」などなど、本当にいろんな意見を頂く。
悪気があってのことじゃなく、心配して言ってくれているのだろうとわたしは前向きに受け止めている。
けれど、責める責めないに関しては、もうそっとしておいてほしい。誰に何を言われようと自分自身の問題だから。
この事ばかりを考えて毎日過ごしている訳じゃない。そんなことしてたらとっくに死んでいる。

頑張るなと言われても、わたしが頑張らなくてどうする?と思う。その代わり無理はしない。
これはわたしの親友との約束だから。
「頑張ってもいいけど無理をしたら許さない」彼女にそう言われた時笑ってしまった。
本当にわたしの性格をよく知っている。

わたしのそんな抱えきれないほどのたくさんの思いも含めて「肯定」と言ってくれたS嬢さん。
ありがとう。
またひとつ、新しいドアを開けた気がします。


*TB
S嬢のPC日記/「障害」と「尊厳」

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2 コメント

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Unknown (S嬢)
2005-02-28 00:17:52
思春期から10代全般、そして20代前半くらいと、「思い出の曲」を持っている人は多いと思う。

それはこの頃が、「人生最初の思い出」を豊かに持ち始める時期だからなんではないかと。

この時期を過ぎると、精神的な体験として「初体験」は普通は減っていくわけで。



その後、「思ってもみなかった精神的怒濤の初体験」というのを経験することがある。

そのときに耳に入る音楽は、どん、と来ること、あるよねえ。

わたしは自分のHPにも入れてあるけれど、娘の手術の日に、有線でかかっていた曲が自分の中にどーんと入ってくるという体験をしたなあと。

この時期のテーマソングですね、大事マンブラザースの「それが大事」。

これ以降は、以前聞いた曲がどうしても欲しくてヤフオクでCDをさがしてゲットしたC-BAの「旅でスカ」。

「行くぜ」って感じで。

「障害」という、自分にとっては新しい概念の扉を開いていくときに、がんがんと響くテーマソングは聖飢魔Ⅱの「Brand New Song」。



「ああ Brand New Song

 誰も思いつかない言葉で

 ああ Brand New Song 歌え

 感じるままに何度でも

 聞かせてよ 泣きそうな

 オマエのメロディ



 ああ Brand New Song

 どこに行っても買えない歌を

 ああ Brand New Song 歌え

 思いつくままの言葉で 

 真っ白なオマエを 彩るメロディ

 未来のメロディ」



PS:

現在、クレイジーケンバンドの「青山246深夜族の夜」がむちゃくちゃお気に入り。

ゴキゲンなライブ、そして「歌う野坂昭如」との「再会」には涙モノ。

きっかけ、サンキュ。
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S嬢さん (リエ@裕母)
2005-02-28 03:58:59
この前、Mステだったかな?

聖飢魔Ⅱのこの曲が流れてましたね。

なつかし映像みたいなので。

CDTVだったかしらん?

えっと、もごもご…させてもらいます(笑)。



クレイジーケンバンド、良かったぁ。

あのバンドの凄いところはどのアルバム聴いても

ハズレがないとこですよね。

徹底してるから(かといって止まってないし)

聴いたことない曲でも楽しめちゃう。

持ってるCD全部MDに落として、またユウヤと聴き倒そう(笑)

あ、判ってますよ、ユウヤ専用MDプレーヤーね。はい!
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