秋田県のO崎小学校吹奏楽部です!

毎日の活動について徒然なるままに書いております。

今日は「中秋の名月」だそうです。

2024-09-17 21:23:21 | 合奏

9月も半ばを過ぎました。

この時期は学校行事も多く、

先週は5年生の自然教室、今週は6年生の修学旅行です。

その前後も含めて、なかなか全員揃っての合奏はできません。

個人練習やパート練習の時間を有効に使って

自分の音磨きに励んでほしいところです。

 

さて、このあとのステージとして、

10月13日(日)にナイスアリーナで開かれる

「マーチング&バトンshow in 由利本荘」に参加することになりました。

全県各地からマーチングバンドが集結して行われるこのイベントに

座奏で演奏・演技いたします。

単独では初めての出場ですが、地元ということもあり、

精いっぱい頑張って来ましょう!

 

その次の週は、

10月19日(土)20日(日)秋田ふるさと村で開かれる

「第31回秋田県小学生バンドフェスティバル」に参加します。

カダーレやミルハスとはまた違った

「ドーム劇場」での演奏も、どんな響きになるのか楽しみです。

 

このブログをご覧の方だけにネタをバラしますと、

オープニングは「アメリカ国歌」で始まります。

そこからガーシュウインの「サマータイム」につないで

最後は「聖者の行進」で盛り上げて終わる、という構成です。

それぞれの曲の特徴をどう表現するのかが難しいところですが、

現在、鋭意練習中であります。

小学生の力でどこまでできるか、頑張ってみますね。

 

 

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ひさしぶりの合奏

2024-08-31 18:20:22 | 合奏

暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が続いております。

夏休み中もほとんど練習できず、さらに作品展示会が開かれている都合上、

なかよしホールで合奏をすることができません。

そこで、5年生のラーニングを借りて、冷房付きのところで

久々に合奏を行いました。

「サマータイム」「聖者の行進」

「青空の下でスキップしよう」「プロローグ・ワン」の4曲です。

ここで問題。前2曲の共通テーマは何でしょう?

正解は「アメリカ」です。

ジョージ・ガーシュウインの名曲と、デキシーランドジャズの王道の

組み合わせとなっております。

「青空の…」は小学校バンフェス30回を記念して

秋田県吹連が本澤なおゆきさんに作っていただいた曲です。

「プロローグ・ワン」はコンサートの幕開けにピッタリの曲。

いずれもこのあとのレパートリーにするために配りました。

自分たちで譜読みしてもらいましたが、

これがなかなかうまくいかない。。。

そりゃあそうだろうなぁ。

先週はホールが使えないので、個人練習の時間を設定していたのですが、

ほとんどが友達とのおしゃべりに費やしていたようでしたのでね。

必死にさらっている姿は、あまり見られませんでした。

まあ、小学生ですからしょうがないと言えばそれまで。

ただ、楽譜に書かれてあるリズムや音程を読み取る「読譜力」は

演奏活動をする上で大事な力です。

その力を身に付けると、音楽はより楽しくなることも事実です。

分からないところは私がお手伝いしますが、

その前に、まず自分で努力する経験が必要ではないのかな?

 

配られた楽譜をyoutubeで検索して聴いた、という感心な子もおりました。

今はそうやって誰でも情報を手に入れることができる時代です。

ぜひやってみてください。そして、大まかな流れをつかんでください。

楽譜を見ながら視聴できれば、さらにいいんじゃないですか?

 

 

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秋田県吹奏楽コンクールが終了しました。

2024-07-29 03:41:25 | 本番

朝6:45学校集合。音出しをしてからバスで会場に向かいました。

出演順は2番目。チューニング室で20分過ごしましたが

最後の1分は、みんなでゲラゲラ笑い、

「その顔でステージから下りてこられるようにしよう!」

で締めくくりました。

それぞれ緊張はしたと思うのですが、

精一杯の演奏をすることはできたと思います。

終わったあとの子どもたちの表情は明るかったです。

出番が早いと、他の学校の演奏を聴くことができます。

全部で15団体ありましたので、中盤からおしまいまで

客席で聴くことが出来ました。

私は役員の仕事をしていて一緒にいられなかったので、

他校の演奏を聴いて、何を感じ取ったのかを尋ねてみたいところです。

結果は4校がゴールド金賞。東北大会には湯沢東、中仙、協和の3校が

出場します。ということは、うちは4位だったということが分かってしまいます(笑)

惜しいと言えば惜しいですが、十分立派な結果です。

部長が代表して賞状と盾をもらい、帰路につきました。

引き続き仕事(と出番)があったので、結果を聞いた時の

子どもたちの表情を見ることは出来ませんでしが、

どんな感情がわき上がったのでしょうか?

ホッとした、うれしい、残念・・・いろいろあることでしょう。

この経験一つ一つが、自分の財産となって残っていくことになります。

この中で、仮に「悔しい」と思ったとしたら、

自分たちに足りなかったものは何かを考えねばなりません。

それを克服することが、自分の成長につながると思いますよ。

 

奇しくも、ただいまオリンピック開催中。

前評判の高かった選手たちが、次々と敗れています。

負けた時には「もう辞めてしまおう」と考えるらしいですが

そこから気持ちを切り替えて、次の大会に向かうようです。

ある水泳選手は「今までやってきたことは何だったんだろう。」と話していました。

オリンピックと音楽の違いはここにあるかもしれません。

スポーツでは勝つために努力するという「結果」が求められます。

音楽は練習と本番を繰り返していく「体験」そのものが大事です。

練習して身に付けてきたことを、ステージでお客さんに聞いてもらうことになりますので、

「練習した経験そのものが自分の中に蓄えられていくこと」が大事だと思っています。

ここはちょっとみんなで考えてみましょう。

ここまでの練習で、よかった点、もっと改善できる点の振り返りをしたいと思います。

そして、次のステージに向かって、また進んでいきましょう。

 

親の会の皆さんの協力体制は、じつにすばらしいものでした。

楽器運びから昼食のお世話に至るまで、大変お世話になりました。

この皆さんにも、ゴールド金賞をあげたいくらいです。

本当にありがとうございました。

 

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あっという間にコンクール前日となりました

2024-07-27 15:05:15 | 合奏

気が付けば、明日が大会本番です。

秋田県では、平成5年から小学校のコンクールが

「バンドフェスティバル」という形に変わりました。

当時の県吹連会長は大越壽(おおごえひさし)先生でしたが

第1回のプログラムに、次のような挨拶文が載っています。

「音楽はもともと競争するものではなく、コンサートを通して

 自分たちの演奏を一層優れたものに高めていくことが大切なのです。」

他校と競うのではなく、自分たちの演奏に磨きをかけるという意味で

コンクールに向けて練習をしてきました。

ですから、途中にはつらいこともあったかもしれませんね。

 

吹き方は揃っていた方が聞いていて気持ちいいだろうし、

ハーモニーは合っていた方が美しく聞こえることに間違いありません。

1つの曲を作り上げるために、みんなが協力する練習していくことは

とても大事な経験だと思って取り組んできました。

それは、バンドフェスティバルのような「楽しい音楽」とは少し違った世界ですので、

戸惑いはあったかもしれません。

音楽を作り上げるのに、「小学生だからこれでいい」ということはないのです。

だって使っている楽譜は、大人と同じものなのですから。

でも、春先に比べて、ずいぶんサウンドがまとまってきました。

力に任せて乱暴な吹き方をすることも無くなりました。

自分の音をコントロールすることが、できるようになってきました。

これだけでも、練習したかいがあるというものです。

 

明日のミルハスでの本番は、緊張すると思いますが、

緊張感を上回る集中力があれば、大丈夫です。

練習でよく話していたことは、

「技術では中高生にはかなわない。でも、小学生が

 中高生よりもできることがあるとしたら、

 それは『一所懸命』ということだよ。」

ということです。

一所懸命な姿に、人は感動します。

・一所懸命にブレスをする

・一所懸命に楽器に息を吹き込む

・一所懸命に音符の最後まで伸ばす

・一所懸命に綺麗な音で吹く

・一所懸命に周りの音を聞いて合わせる

なんでもいいから一所懸命にやれば

聴いている人に何かが伝わると思います。

審査員のためではなく、来ているお客さんに

自分の思いを伝えようと努力しましょう。

大事なのは金・銀・銅の結果ではありません。

やれるだけのことを、ステージでやろうと努力したかどうかだと思います。

金賞だから偉いとか、銅賞だからダメだとか

そんなことはないのですよ。

今日まで積み重ねてきたことを

明日のステージで、思いっきり表現しましょう。

明日がゴールではありません。

最終的なゴールは「あしたの風コンサート」なのです。

 

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呼吸法について【バジル・クリッツァーさんのブログより転載】

2024-06-20 18:10:50 | 練習休み

┌───────────────────────┐                                        
│~肋骨の動きを感じるエクササイズ~              │                                        
└───────────────────────┘                                        
[1] 片手の手のひらを、胸の真ん中、上の方に置きます。骨(胸骨)が手で感じられる場所に置いて、しっかり触れましょう。

[2] そのまま、反対の手の甲を、[1]で触れた場所の裏側の背中側、なるべく高い位置(でも無理せずに)に持って行って触れます。

[3] そのまま両手で肋骨(胸郭)を前後から挟みます。これで肋骨の動きを感じる準備ができました。

[4] では、そうやって両手で肋骨を挟んだまま、鼻からゆーっくり息を吸います。

[5] そのあと、鼻から楽に息を吐きます。

[6] 4、5を繰り返していると、両手の感覚で、肋骨が動いているのを感じられるはずです。

[7] 息を吸うと胸が膨らみ、吐くとしぼんでもどっていく。この肋骨のダイナミックな動きを感じましょう。

 こうして、息を吸ったり吐いたりするのは、肋骨が動くということなんだなぁ。というのを体でシンプルに実感するのがとても大切で、タメになります。必ずこのステップをやってくださいね♪

┌───────────────────────────┐                                
│息を吸うウォーミングアップ&トレーニング                  │                                
└───────────────────────────┘                                
 では、ここから、息を吸う動きをウォーミングアップし、トレーニングしていきます。
 息を吸うというのは、体の動きであるというのが大切なポイントです。体の動きなのだから、たくさん吸うにしても速く吸うにしても、
 ┌──────────────────────┐                                        
 │ A:吸いたいように吸える能力があって        │                                        
 │ B:その能力が発揮出来る状態が整っている   │                                        
 └──────────────────────┘                                        
そうなっていないと、なんだか思っているように吸えなくても当然なのです。

 A=能力に取り組むのが練習&トレーニングで、B==条件・状態に取り組むのがウォーミングアップです。わたしは個人的に、ウォーミングアップとトレーニングをきっちり分けるよりは、つながりあっている方が楽しいので、ウォーミングアップから段々とトレーニングに進んでいくようなやり方をまとめてみました。

┌───────────────────────────────┐                        
│~息を吸うウォーミングアップ&トレーニング Part 1~                       │                       
└───────────────────────────────┘                        
[1] 肋骨の動きを感じる為に、片手の手のひらを胸骨の上に、反対の手の甲を裏側の背中にしっかり触れて肋骨(胸郭)を挟みます。

[2] 鼻から何度かゆっくり息を吸ったり吐いたりして、少しだけ身体をほぐします

[3] 鼻からゆっくり、2拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[4] 鼻からゆっくり、3拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[5] 鼻からゆっくり、4拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[6] 鼻からゆっくり、5拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。
  伸ばしていくうちに、そろそろけっこう労力が要るのを感じているかもしれません。

[7] 鼻からゆっくり、6拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[8] 鼻からゆっくり、7拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[9] 鼻からゆっくり、8拍間、息を吸います。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

 はい終了!お疲れ様です!

 息を吸うペースは変えずに、でも息を吸う長さを伸ばしていく。そうすると必然的によりたくさんの息を吸うことになります。
 でも、それをいきなりすぐにたくさん吸わなきゃ、と焦るのではなく、まずはラクに吸える長さからスタートして徐々に長く(=ウォーミングアップ)、さらに長くしていく(=トレーニング)ことで普段よりたくさん吸うように身体を仕向けて仕事をさせるという形のウォーミングアップ&トレーニングになっています。

┌─────────────────────────────────┐                    
│~息を吸うウォーミングアップ&トレーニング Part 2~                             │                    
└─────────────────────────────────┘                    
 Part1では、たくさんの息を吸うための身体の動きを徐々にウォーミングアップし、引き出してトレーニングしました。きっとふだんより、大きく胸が膨らみ肋骨がたくさん動いていたのではないでしょうか。
 こんどはそうやって引き出された「MAXの動き」に、より短い時間で到達することで、瞬発力のトレーニングを行います。Part1で最後に到達した肋骨の動き、膨らみ、広がりを思い出してください。

[1] 鼻から8拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[2] 鼻から7拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[3] 鼻から6拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[4] 鼻から5拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[5] 鼻から4拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[6] 鼻から3拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[7] 鼻から2拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[8] 鼻から1拍間息を吸って、その間になるべく「MAXの動き」まで到達します。そのあと息を鼻か口のラクな方から吐きます。

[9] この、1拍で吸う動きのMAXを行い、息を吐くというのを、5回繰り返します。

[10] さらに、半拍で吸う動きのMAXを行い、息を吐くというのを、さらに5回繰り返します。

 はい終了!お疲れ様です!

 9、10のときにはかなり激しく、スッハッスッハと息を出入りさせているでしょう。
 そしてそのとき、胸はパカパカ動き、お腹もペコペコ動きます。それでOKです。そうやって、呼吸の動きのMAXを引き出し、トレーニングしているのです。

┌───────────────────────────────┐                        
│ 【3】 息を吐くウォーミングアップ&トレーニング                           │                        
└───────────────────────────────┘                        
 ここまでは、息を吸う動きをウォーミングアップし、トレーニングしてきました。
 ここからは、息を吐く動きをウォーミングアップし、トレーニングしていきます。
┌───────────────────────────────┐                        
│~息を吐くウォーミングアップ&トレーニング Part 1~                       │                        
└───────────────────────────────┘                        
[1] 唇を軽く閉じて、

[2] 鼻から息を吸い、

[3] 小さな声で、なるべく長くハミングします。

[4] とにかく長く、ひたすら長く。

[5] 息が苦しくなってくると、顔が下を向き胸をかがめたくなるかもしれません。それをすると息の持ちが悪くなるので、目線を前に保ったまま、かがみたくなるのを我慢してください。

[6] すると負荷が、お腹、下腹、みぞおちか胸骨のあたり、のいずれかまたは複数箇所に集中します。それが「息を吐く力」です。

[7] とにかく長く長く、非常に小さな声で構いませんから声を出し続けます。そうすることで、息を吐く力を徐々に引き出し(=ウォーミングアップ)、さらには限界まで使う(=トレーニング)ことになります。

┌───────────────────────────────┐                        
│~息を吐くウォーミングアップ&トレーニング Part 2~                     │                        
└───────────────────────────────┘                        
 ではここから、ハミングによって限界まで引き出した、「息を吐く力」を、もっと瞬発的に使う練習をします。

 なお、息を吐き切っていく際には、目線は前に保ち、首や胸をかがめることをなるべく我慢してください。それができると、お腹の力を引き出しやすくなります。

[1] 息をたっぷり鼻から吸って、8拍間かけて息を吐き切ります。

[2] 息をたっぷり鼻から吸って、7拍間かけて息を吐き切ります。

[3] 息をたっぷり鼻から吸って、6拍間かけて息を吐き切ります。

[4] 息をたっぷり鼻から吸って、5拍間かけて息を吐き切ります。

[5] 息をたっぷり鼻から吸って、4拍間かけて息を吐き切ります。

[6] 息をたっぷり鼻から吸って、3拍間かけて息を吐き切ります。

[7] 息をたっぷり鼻から吸って、2拍間かけて息を吐き切ります。

[8] 息をたっぷり鼻から吸って、1拍間だけで息を吐き切ります。

[9] 1拍だけで吐き切って吸う、を5回~10回繰り返します。

[10] 半拍だけで吐き切って吸う、を10回~15回繰り返します。

 はい終了!お疲れ様です!

 9、10のときにはかなり激しく、スッハッスッハと息を出入りさせているでしょう。

 そしてそのとき、胸はパカパカ動き、肩も上下するでしょう。お腹もペコペコ動きます。それでOKです。そうやって、呼吸の動きのMAXを引き出し、トレーニングしているのです。

┌────────────────────────────┐                              
│【4】 息の支えウォーミングアップ&トレーニング                    │                             
└────────────────────────────┘                              
 「支え」とは、ある事物が放っておいたら動いていく方向と反対方向に力を加え、その事物の行こうとする力と反対方向の力を拮抗させることで、結果的にその事物がその場所に留まる状態を意味します。

 右に進むものに対する支えは、左方向に押し返すことですし、
 下に落ちるものに対する支えは、上方向に押し返すことです。
 
 では、「息の支え」とは何でしょうか?
 それは、『「息を吐くときに起きる動き」に対して、その動きの逆方向の力を加えること』です。

~支えのタイミング~

  息を吐くとき、肋骨はしぼみますね。
  息を吐くとき、お腹はへこみますね。

 これは前述のウォーミングアップ&トレーニングで実感したはずです。
 息を吸うとき、肋骨は拡がり、お腹は膨らみます。息を吸うときと逆方向です。
 支えという状態は、何かが結果的に止まる・留まることになります。
 この状態を、息を吸うときに作り出してしまうと、息を吸う動きが止まって息が大変吸いにくくなります。

ということは、「息の支え」とは、息を吐いているとき=声や音を出しているときに生み出したい状態なのです。

したがって、『息の支え』=息を吐いて声や音を出している間、息を吐く筋肉と動きを使いながらも、息を吸う筋肉と動きもONにすることなのです。

~しぼむ&凹むのも大切!~

 繰り返しますが、息を吐く筋肉と動きを使うことは大切ですよ!
 息を吐く動き=肋骨がしぼむ&お腹が凹む。です。

 これを悪いことだと誤解してはいけません!
 そうだと指導してもそれは指導ミスです。

 必要なのは、それらの動きを使いながらも、「支え」=結果的に止まる・留まるために、反対の動き=息を吸う筋肉と動きを使うことなのです。

┌────────────────┐                                                      
│~息の支えを実感しよう~              │                                                     
└────────────────┘                                                      
[1] 肋骨の拡がり、お腹の膨らみを思い出しながら、鼻からゆっくり息を吸います。

[2] お腹の凹み、肋骨のしぼみを思い出しながら、鼻から息を吐きます。

[3] また肋骨の拡がりとお腹の膨らみを思い出しながら息を吸ったら、

[4] 肋骨の拡がりとお腹の膨らみを続けながら、お腹の凹み&肋骨のしぼみをイメージして、息を吐きます。

[5] そうすると、あまり息を吐けないといいますか、息を吐くスピードが遅くなるはずです。でも、息を吐く力(=お腹の凹み&肋骨のしぼみ)は使っていますから、身体のパワーはしっかり使っています。これが息の支えとよばれる力です。

 そう、「支えの力」とは、吸う力と吐く力が、息を吐いて声や音を出すときに拮抗しているのを感じたものを指しているのです。

┌─────────────┐                                                            
│~横隔膜の力~                      │                                                           
└─────────────┘                                                            
 息を吐くときに、お腹は凹みます。これは腹筋の力によるもので、必要かつ重要です。

しかし、「息の支え」においては、これに対抗してお腹を膨らませる力が必要です。その力は、横隔膜の力です。横隔膜は腹筋ではありません。ですから、お腹の力でお腹を膨らませようとしたら、うまくいきません。

[1] 仰向けになります。膝は立てて。

[2] 息を吸います。

[3] お腹を膨らまそうとしなくても!ちゃんとお腹が膨らみます。

[4] 重めの本をみぞおちのあたりに置きます。仰向けに。

[5] 息を吸います。すると、本が天井の方に動きます。

[6] それを確認したら、背中を沿ったりお腹に力を入れることなく、「本よ、もっと天井の方へ動け!」というつもりでもっと息を吸おうとします。

[7] すると、息を吸いきったあとでも、まだ本を天井の方に向かって押せると思います。

[8] みぞおち、肋骨の下の方の裏側。そのようなあたりに力が入っている感覚があるでしょう。

これが横隔膜の力です。

 

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