金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース ドル円軟調、117円台後半に下落。

2015-01-30 16:00:50 | お金




30日の東京市場は、日経平均株価が前日比68円17銭高の1万7674円39銭と反発。

朝方は、前日のNYダウの大幅反発や円相場の軟化を受けて買いが広がり、大幅反発して始まった後、前日比200円超の上昇となる場面もあった。

しかし、買い一巡後は週末要因からの売りや利益確定の売りに押され、伸び悩む展開となった。

午後に入ると、国内の企業業績に対する期待感から再び買いが優勢となる場面もあったが、為替が円高・ドル安に傾いた事もあって、引けにかけては大幅に上昇幅を縮小して終了となった。

アジア株式市場では、主要株価指数が概ね軟調な動きとなった。

中国株式市場では主要株価指数が、前日比1.55%安と続落して終了。

前日に続き、当局による信用取引業務に関する調査を新たに進める方針を示した事が、圧迫要因となったようだ。

ドル円は軟調。

前日の海外市場では、米国株の大幅反発や労働統計の改善を受けて、ドル買い・円売りが強まり、一時118円台半ばに円安・ドル高が進行。

東京市場もその流れが継続し、118.27円近辺で取引を開始した。

しかし、取引開始後は月末要因から実需筋などのドル売り・円買いが持ち込まれ、徐々に下値を切り下げる展開になった。

朝方、200円超の上昇となっていた日経平均が上昇幅を縮小した事も、円買い・ドル売りの要因になったようだ。

午後に入り、日経平均の持ち直しを眺め、118円台を回復する場面もあったが戻りは鈍く、その後、時間外での米長期金利の低下を眺め、117円台後半に水準を切り下げている。

ユーロドルは、前日の欧州時間帯で、スイス中銀によるユーロ買い・スイスフラン売り介入の思惑が広がり、ユーロ・スイスフランの上昇に連れて上昇する展開になった。

しかし、独1月消費者物価指数・速報値が市場予想を下回った事で、ユーロ圏の景気先行き不透明感が強まり反落に転じた。

本日の東京市場入り後は、手掛かり材料に乏しく、概ね1.1325ドル近辺でもち合いとなった。

ユーロ円は、ユーロドルの上昇やドル円の上昇に連れ、堅調推移。

ただ、東京市場入り後は週末を控えた利益確定のユーロ売り・円買いやドル円の下落に連れて軟調な動きとなっている。

16:50現在、ドル円は117.89円近辺での出合い。

ユーロは、対円で133.64円近辺、対ドルで1.1335ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、19:00にユーロ圏12月失業率、1月消費者物価指数・速報値の発表が予定されている。

米国市場では、22:30に10-12月期GDP・速報値、23:45に1月シカゴ購買部協会景気指数、24:00に1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値の発表が予定されている。(了)