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27日にウィーンで開催されたOPEC総会では、生産目標を現行の日量3000万バレルに据え置きが決定。
減産は大方の予想通り見送りとなった。
27日は米国市場が感謝祭で休場の為、NY原油のフロア取引は行われなかったが、電子取引ではこの報道を受けて、発表直前の72ドル台後半から70ドルを大きく割り込み、約4年半ぶりの安値となる67ドル台に急落となった。
東京市場開始後は下落一服となり、一旦69ドル近辺に値を戻した。
北海ブレンド1月限は、前日比5.17ドル安の72.58ドルで終了。
一時、4年5ヶ月ぶりの安値となる71.25ドルまで下落。
OPEC総会での減産観測の後退を受けて、今週の海外原油は週初から下落していたが、減産見送り発表後に急落した事で、市場はOPECに対する失望感が更に強まったと同時に、減産の見送りは直前までの下落で、完全に相場には織り込まれていなかった事が示された。
今後の展開だが、市場ではOPEC減産見送りにより中期的な供給過剰感が更に強まっており、一段安を警戒する向きが多い。
しかし、昨日のレポートでも示したが、本日の下落でダメ押しの下げが入ったと見ており、短期的には弱材料出尽くしで、売り方のショートカバーが誘発される可能性が高いと見る。
テクニカル的にも日足チャートで、北海ブレンド、NY原油共に基調転換を示唆する逆行現象が出現。
更に北海ブレンドはRSIの指数自体も27日時点で約21.80と売られ過ぎ感を示しており、この後、買い方の投げ売りに合わせて売り方がショートカバーに動く可能性が充分考えられる。
中期的には現在の世界的な需給緩和や、景気鈍化が懸念される欧州、中国などの需要が回復しなければ、戻りを入れても短期的な反発に止まり、買戻し一巡後は下値模索が続く可能性があるものの、短期的には安値警戒、急反発に対する要注意局面と予想する。(了)
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