金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース ドル円は、118円台後半で堅調推移。

2014-12-02 15:40:26 | お金




2日の東京市場は、日経平均株価が前日比73円12銭高の1万7663円22銭と3営業日続伸して終了した。

前日の米欧株の軟調な動きや円安一服を受けて、朝方は利益確定の売りが先行、100円超下落して始まった。

しかし、下値では押し目買いが入り前引けにかけて下落幅を縮小すると、午後は上海株価の上昇や日銀のETF購入などの思惑もあり、機関投資家などの買いが広がり大引けにかけて上昇幅を拡大した。

アジア株式市場では主要株価指数が、一部市場を除き総じて堅調推移となった。

中国株は大幅反発。

上海総合指数は、前日比3.10%高で終了。

証券株が買われ、相場全体を牽引。

また、中国民生銀行が安邦保険が同行の株式の5%を取得したと発表した事で、事業見通しが評価されストップ高をつけるなど、金融株が堅調。

ドル円は堅調。

前日の欧州時間帯に、米格付け会社ムーディーズが日本国債を格下げとの報道が嫌気されて、日経平均先物が下落した事からドル売り・円買いが強まり、119円台前半から118円台前半に下落した。

NY市場市場入り後も欧米株の軟調推移を受けて、一時117円台に下落するなど、軟調な流れとなっていた。

しかし、下値では押し目買い意欲も強く、良好な米経済指標も支援材料となり、118円台前半に戻していた。

本日の東京市場入り後は、ムーディーズによる日本国債格下げはほぼ消化され、市場への影響は限定的となり、日経平均の下げ渋りを眺め118円台半ばを中心に底堅い動きとなった。

午後も、同水準で堅調に推移したが、欧州勢参入後は円売り・ドル買いが優勢となり、118円台後半に上昇している。

ユーロドルは、前日の海外市場では、原油の反発を受けた資源国通貨買い・ドル売りが波及し上昇していたが、今週開催されるECB理事会で追加緩和を巡る思惑が浮上している事から、上値も限定的となっていた。

東京市場入り後は様子見ムードが強まり、狭いレンジでの小動きとなっていたが、欧州勢参入後はユーロ売りが優勢で軟調推移となっている。

ユーロ円は、東京市場入り後も堅調。

ドル円の底堅い動きや、日経平均の下げ渋りを眺め、ユーロ買い・円売りがやや優勢となった。

午後も、上海総合指数の上昇を眺め堅調推移となっていたが、夕刻にかけてはドル円の上昇になびき、値位置を一段切り上げている。

17:20現在、ドル円は118.82円近辺での出合い。

ユーロは、対円で147.86円近辺、対ドルで1.2443ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、19:00にユーロ圏10月卸売物価指数の発表が予定されている。

米国市場では、本日は主だった経済指標の発表は行われないが、22:30のイエレンFRB議長のFRB関連会合での発言が注目される。(了)